イース/ソウル三部作


▼ファルコム作品/ソウル三部作


▼イースシリーズ

【アドル・クリスティン】
【アルタゴの五大竜】
【イース】
【イース セルセタの樹海】
【イース5-失われた砂の都ケフィン-】
【エレナ】
【ガルバラン】
【クレリア】
【ストーカー】
【そうはいかねえぜ!魔物さんよ!】
【ダルク=ファクト】
【ドギ】
【時々でいいから、思い出してください】
【飛火野イース】
【有翼人(イース)】


▼英雄伝説・ドラゴンスレイヤーシリーズ

【アヴィン】
【英雄伝説3 白き魔女】
【英雄伝説 空の軌跡】
【エスペランサー】
【ガガーブトリロジー】
【剣帝レオンハルト】
【ドラゴンスレイヤー】
【ドラスレシリーズ】
【パイプトンファー】
【ファザナドゥ】
【マイル】
【リシャール大佐】
【ルティス】

▼その他ファルコムネタ

【ソフィア】


▼ソウル三部作

【アーク】
【赤い宝石】
【エル】
【ガイア幻想紀】
【そう あんたの にくだよ!!】
【ソウル三部作】
【ソウルブレイダー】
【天地創造】
【廃都ロウラン】
【ブラッディマリー】
【リーサ】


▼イースシリーズ


●あどる・くりすてぃん【アドル・クリスティン】
イースシリーズの主人公を勤める赤毛の冒険家。
新しい冒険に出るたび行った先の女を引っかける天然たらしだが、
天然すぎてアドルの方から各ヒロインに何かするわけでもない。

同一タイトルで同一人物が主人公を勤めたシリーズ物のRPGとしてはおそらく史上最多の出演作品数を持つ。
ちなみにイースシリーズの物語はアドル自身が書き記した冒険誌、という設定になっている。
キャラクターとしての歴史が長いため裏設定が多くその最後は63歳の時に事故死した、ということまで設定されている。
生涯に100の冒険を行ったということになっているが、
冒険の度に「冒険を楽しむため」だけに経験値を捨ててくるというシバリを自らに課している。


●あるたごのごだいりゅう【アルタゴの五大竜】
イースシリーズの主人公、アドル・クリスティンの残した冒険日誌の一つ。
初代イースであるPC88版のマニュアルには、「セルセタの樹海」「砂の都ケフィン」と並び、
アドルの代表的な冒険と記載されていたが、長らく詳細は不明のままであった。
イースシリーズの始まりから22年が経った2009年に、ようやく「イースSEVEN」としてゲーム化されている。

日誌のタイトルになっている五大竜は、ゲーム中にボスとして登場。
地竜ラダ=マンジュ、焔竜アング=バール、風竜ム=アンティ、海竜オ=ベイロン、
そして月竜ゼ=カイオスの5体であるが、特筆すべきは風竜ム=アンティの風貌であろう。
他の4体は竜らしいかっこいいデザインなのだが、なぜか風竜様だけはメタボになったこうもりのような愛らしい姿で登場。
戦闘中もどたどたと走り回ったり、メタボ腹がパカっと開いたりと、完全にネタボス。
ファンからは癒し系ボスとして親しまれており、イースポータルサイトで行われた好きなキャラランキングでも
しっかりと票を獲得している。


●いーす【イース】
一時代を築いたアクションRPG。
元々はPCゲーム、その当時から比較的高い評価を受けていたが、
ファミコンに移植し名を広めPCエンジンのイース1、2で家庭用ゲーム機に名を定着。
ゲームとしては赤毛の主人公アドルの冒険譚。
作品によって攻撃方法がガラリと変わったりするが、
シリーズの中でも半キャラずらしによる体当たりによる攻撃は割と有名。
冒険物として舞台を変える度にアドルに助けられるヒロインが登場して好意を抱くという特徴があるが、
冒険しか興味のないアドルは特に何もしない。
一応1作目のヒロインにしかアドルが興味がないという説もある。
もっとも最大の特徴はゲームの中身より、開発がファルコムであるために
移植、完全版、リメイクアレンジが多いことに尽きる。1は移植などを含め10作以上出ている。
作品の中には同じ3、4などのシリーズナンバーを冠してもリメイクにより中身が全く違ったりもする凄さ。
正直リメイク含め作品全てをやった人はいるのだろうか?
いるのは頭では分かってるのだがそう思ってしまう。

☆関連語☆
ソウル三部作 クインテット ファルコム


●いーす せるせたのじゅかい【イース セルセタの樹海】
2012年、日本ファルコムよりPSVitaソフトとして発売されたアクションRPG
かつて発売された「イース4」のリメイクとも言うべきゲームなのだが、
実は過去にPCE、SFC、PS2の3機種で発売されたイース4は
いずれもファルコム以外のメーカーによって開発、販売された物である。
そのためか、ファルコムは本作を「リメイクじゃねぇ、完全新作だ!」と言い張っている。
一応、内容はゲームシステム、ストーリー共に他のイース4とはほぼ別物ではある。
序盤から広大な樹海が舞台と言う事もあり、探索要素が強い点がプレイヤーから好評。
余談だが、本作での主人公アドルは18歳とまだ若く、
落ち着きの無さを周りから突っ込まれるシーンがしばしばある。
またシリーズ初の「泳ぐ」が導入された事もあってか、鎧をつけていない軽装なデザインになっている。


●いーす-ふぁいぶ-うしなわれたすなのみやこけふぃん【イース5-失われた砂の都ケフィン-】
1995年に発売されたSFCソフト。ARPGイースシリーズの5作目。後にタイトーによりPS2にリメイクされた。
SFCのイースシリーズでは、唯一ファルコム自身が開発したため、
発売前はイースファンからそれなりに期待されていた。
しかしシナリオと音楽は評価されているものの、システムを中心にかなり酷評されることが多い。
なぜなら従来的なシステムをかなり多く変更したものの、新システムや仕様の完成度が低いためである。

例)フィールドに高低差を導入→高低差があるのにジャンプしても敵の攻撃を避けられない。
 魔法システム→発動に時間を要するし命中しにくい。通常攻撃連打のほうが早く相手を倒せる

加えてゲームバランスは非常にヌルく、ラスボスですら力押しで倒せるし、
内容もボリュームがなく、初プレイでも10時間以内にクリアできる。
さらに発売三ヶ月後にこの作品のリメイク「イース5 エキスパート」が発売されるなど、
ファルコム自身、オリジナルの完成度の低さを認知しているのではと思わされる結果となった。
イースシリーズのSFCユーザーからの知名度の低さも手伝って、売り上げもシリーズ中最低で、
同時期に元イーススタッフが開発したARPG、天地創造が地味ながら高評価を受けたこともあり、
シリーズの中では最も不遇を受けている作品である。

だが、見下ろしフィールドではイース初となる。 攻撃ボタンによる斬撃アクションやジャンプアクションを導入したことから、
5のシステムはナピシュテム、フェルガナ、オリジンと
評価を高めた後のイースアクションの原型となった。とする声もある。
その他、5独自のアクションとしては盾による防御があるが、
後のイースでは回避重視のアクションとなったため廃止された。


●えれな【エレナ】
イースV及びリメイク作品であるフェルガナの誓いに登場するヒロイン。
兄想いの心優しい美少女であるが儚さは全くなく以外と行動力のある人物。
・・・だが本編の様々な描写によってファンの間からは「イース最強のヒロイン」と悲劇?の認識をされている。
以下有名な例
・冒頭でいきなり壁破壊を得意とする筋肉質の男(ドギ)を体当たりで弾き飛ばす。
・行く先々でアドルの先回りをする(魔物が蔓延るアドルでさえ命がけの所を易々と)
・レベルMAX&最強装備のアドルでさえ苦戦する某敵キャラをナイフ1本で脅す。
・ラスボス復活の為に生体エネルギーを吸収されるがちょっと疲れただけ(フェルガナ準拠)

だがイースYのヒロインの一人オルハの登場によって最強神話は崩れたという説も存在する。
果たして最強(凶)のイースヒロインは誰なのか?疑問の尽きない所である。

このイース3だけはEDでエレナがアドルを見送ったとも
旅に同行したともとれる演出になっていたため、ファンから議論の対象となっていた。
が、リメイク作品であるフェルガナの誓いでは他のヒロイン同様、
EDでアドルと別れる演出になっている。


●がるばらん【ガルバラン】
イース3の最終ボス。
かつて勇者によって封印されていた魔王であり、物語終盤で封印が解け復活する。
「これからはガルバランの時代が始まるのだ!!」というセリフの通りの、ドラクエの魔王タイプのラスボスだったのだが、
2005年に発売されたイース3リメイク作「フェルガナの誓い」では有翼人設定に改変されており、
魔王ではなく自我を持って暴走した古代兵器ということになっている。

戦闘前のセリフも、「スベテ…破壊スル…」などメカっぽい片言となっており、
戦闘開始時にはガシャンガシャンという変形音を発するなど、変貌ぶりに驚いたイース3プレイヤーも多いのではないだろうか。
イース3の頃と比べて戦闘能力もかなり強化されており、
アクションRPGでありながら並みのアクションゲーム以上にプレイヤーの回避テクニックを要求してくる強敵。

ちなみに、前座ボスであるガーランドも戦闘時にはメカっぽくなり、
飛行形態のような姿になってアドルに突進する技(通称:ゴッドバード)を使ってくる。


●くれりあ【クレリア】
イースに登場する魔法金属。銀と非常によく似ており、イース1では銀として登場した。
イース1・2ではラスボスに効く唯一の武具であり、特にイース1では最強装備での攻撃が効かないラスボスに対し、
攻撃力の低い銀の装備で〆るという中々格好良い演出となっている。
古代イース王国はクレリアの力で繁栄したが、副産物として魔物が生まれ、結局災いの元凶となった。

イースでのヒットのせいか、他のファルコム製RPG(空の軌跡など)でも「銀」がキーとなることが増えてきている。


●すとーかー【ストーカー】
イース5に登場する魔法使い。
想い人フォレスタが氷漬けとなってしまって以来、
魔人となって500年もの間フォレスタを助けられる人物を待ち続けていた。
イース5のストーリーにおける重要人物なのだが、PS2版では彼自身を含め、
彼に関するエピソードはすべて抹消され、ストーリーも変更されてしまっていた。
「ストーカー」という名前がまずかったのだろうか……


●そうはいかねえぜ!まものさんよ!【そうはいかねえぜ!魔物さんよ!】

イース2の終盤、ダームと対峙するアドルの所に駆け付けたゴーバンの開口一番の台詞。
その後、
「もうイースは地上に降りてるんだぜ。
 忘れてもらっては困るな。地上には、この盗賊のゴーバンがいることを!」
と続く。
インパクトの強い台詞とBGMがおどろおどろしい"イースの国の中枢"からアップテンポなギターが印象的な"そうはいかねえぜ!"に変わる演出が相まって
名場面に事欠かない本作の中でも一際熱いシーンである。
と同時に、
・イース1のラスダン直前で別れ.、イース2の終盤で登場と、本当に忘れたタイミングで駆けつけてくる。
・イース1をプレイしたこと無いプレイヤーだと「え、いきなり誰このおっさん?」ってなる。
と、イース1の経験者にも未経験者にもネタ度の高いシーンだということを付け加えておきたい。
ここで一番重要なのはゴーバンと一緒にやってくるルタ=ジェンマから渡される銀のハーモニカなのだが、どうにも影が薄い。


●だるく=ふぁくと【ダルク=ファクト】
イースのラスボス。
かつて、古代王国イースを治めていた六神官の一人、ファクトの子孫なのだが、
封印されていた魔物達を復活させ、世界を我が物にするという野望を抱く。
元々は普通に邪悪な魔導師という設定だったのだが、Win版リメイク以降では、
過去に暴徒によって両親を殺されたという設定が追加されている(この設定の初出はOVA)
……が、その過去はゲーム中で一切説明されず、マニュアルを読んだプレイヤーにしか分からない。

彼の装備している黒マントには魔法金属クレリアが編み込まれており、
最強武器であるフレイムソードをもってしてもまともなダメージを与える事ができない。
彼を倒すためにはある装備で挑む必要があるのだが、
その装備がなんなのかはゲーム中で得た情報からプレイヤーが推測するという作りになっている。

……のだが、PCエンジン版においてはこのラスボス、何を思ったか戦闘直前に
「どうせ、○○の装備無しでは、私には勝てんのだ!」と盛大に自分の弱点を暴露する。
PCエンジン版移植に関った岩崎氏によると、「プレイヤーはゲームオーバーになったらやり直せばいいが、
ゲーム内では敗北した時点で主人公アドルの人生は終わっている。
だからラスボスがネタバレをしても構わない」という事らしい。
実際、弱点を暴露されたところで装備を変更する間もなく戦闘に突入するので敗北は免れない。

そんな彼の攻撃方法は、画面上を飛び回りながら火炎弾を乱射し、
ダメージを受けた時は床に穴を開ける(穴に落ちればアドルは即死)というものである。
ラスボスとは思えないほどせこい。
ちなみにファミコン版ではなぜか分身しており、本体とあわせて2回戦うことになる。
本体との戦いで流れるファミコン版オリジナルのラストバトル曲はイースファンの中でも評価が高い。


●どぎ【ドギ】
イースシリーズの主要キャラ。
1・2以降、主人公アドルの旅の相棒を務めるマッチョなナイスガイ。
素手で魔物とわたり合えるほどの格闘術の使い手で、
アドルが閉じ込められたりして窮地に陥ったときに
得意技「壁破り」で岩壁をブチ破って助けてくれるのはシリーズのお約束。
だが意外にもゲーム中に彼の戦う姿を拝める機会は今までほとんどなかったりする。


●ときどき-で-いい-から-おもい-だして-ください【時々でいいから、思い出してください】
既にすっかり人々の記憶から抜け去っている事物を思い出させたり、
ある条件に当てはまる事物を羅列する際に抜けがあることを指摘したりする目的で
ネタ半分で書き込まれる台詞。

元ネタはFF10のエンディングにおけるユウナの台詞・・・
と思いきや、その12年も前に既にイース2で
「ときどきでいいから、思い出してください。私のような女の子がいたってことを」
との台詞が確認されている。
この台詞によってどちらを思い出すかによって、その人のゲームの趣味がわかるかも知れない。

☆使用例☆
A「あれ?ロマサガってリメイクされるの今回が初めてだよな?」
B「WSC版のこと、______」


●とびひのいーす【飛火野イース】
角川スニーカー文庫から発売されたイースのノベライズ。
タイトルは「イース 失われた王国」
著者の飛火野耀氏の名前から「飛火野イース」と一部では呼ばれている。

その内容は原作からはかなり逸脱しており、読者の間では賛否両論な事で知られている。

この作品のみで完結する(最後に古代王国イースは復活し、魔もいずこかへ消え去る)
登場人物の設定の変更(サラが占い師から酒場の看板娘に、レアは中年の詩人にetc・・・)
アドルの女性遍歴が詳しく描かれている(老魔女に騙され懇ろな関係となる。行きずりの女と懇ろな関係となるが別れる時に背後から刺される)
美形の悪役であるダルク・ファクトが風采のあがらない禿げかけの 中 年 男 になっている。
レア姫(詩人のレアとは別人)とフィーナ姫が融合し、一人の女王となる。
イースの至宝が黒真珠でなくクレリアでもなく「世界の全てが記された膨大かつ難解な書物」

否定派の多くは原作重視派が多く「これはイースではない」という意見が多く
肯定派の多くは「イースのノベライズではなく、別物のファンタジーノベルと考えれば良作」という意見が多い。

ちなみに作者はゲームを知らない人でも楽しめる作品にする為に意図して執筆したとコメントをしている。
そういう意味では作者の思惑道理なのかも知れない。

☆関連語☆
羽衣イース


●ゆうよくじん【有翼人(イース)】
イースシリーズに登場する種族で、かつて西の海にあったといわれている超古代文明エルディーンの民。
イース4に登場する、「エルディール」が有翼人最後の一人らしい。
元々はイース4にのみ登場する種族だったが、イース6以降、シリーズの物語を語る上では欠かせない種族となっている。

イース5までのイースシリーズは、物語がつながっている1・2を除き、3、4、5と
それぞれ舞台背景も伝承も異なるさまざまな土地を主人公アドルが冒険していく、という内容だったが
イース6で、「1〜5までアドルが冒険してきた舞台はすべて有翼人文明の遺した遺跡」という設定に改変されており、
以降の続編、過去作のリメイクはすべてこの有翼人設定で作られている。

シリーズの物語に統一感を持たせるためなのか、
アドルの行く先々に世界征服クラスのラスボスが次々出てくる不自然さを解消するためなのかは分からないが、
有翼人設定になったことでイースは剣と魔法の世界観から古代兵器絡みの世界観に変わっており、
プレイヤーからは「元の世界観の方がよかった」「もう有翼人の話イラネ」と嘆く声もある。



▼英雄伝説・ドラゴンスレイヤーシリーズ


●あう゛ぃん【アヴィン】
英雄伝説4朱紅い雫の主人公。
幼い頃両親をなくし、妹と二人で教会で育てられるが
その教会が異教の組織に襲撃された際その妹とも生き別れ、以後は妹と再会することを夢見て成長する。
その生い立ちのせいか、優等生ぞろいのファルコムゲーの中では珍しく尖った性格をしており、
妹がらみのイベントではしばしば激発する。

4はリメイク前とリメイク後でテーマの描かれ方が大きく異なり、アヴィンの立ち位置や性格も変わってくるが、
特にリメイク前の旧版では、教会にお世話になっておきながら神を信じないような事をたびたび口にし、
最後はその世界で信じられている世界を創造した神と、それと対を成す異教の神、
さらに第三者として存在する精霊神とその部下の4体の精霊、
全て一度は刃を向けて打ち倒すという、女神転生の主人公も真っ青の所業をなす。

リメイク後はだいぶ性格が丸くなったが、
それでもやっぱり信仰心はないようであり異教の神をさっくりたたき斬り、
創造神に対しても「あんた」呼ばわりである。


●えいゆうでんせつ‐3-しろきまじょ【英雄伝説3 白き魔女】
日本ファルコムの看板作品、英雄伝説シリーズの3作目。
といっても前作、前々作(1と2の世界はつながっている)とは全く繋がりはない。
3から5のいわゆるガガーブトリロジーの第一作目。
本来はPCゲーだが、ファルコムのゲームらしく移植・リメイクが非常に多く、
家庭用ではPS、SS、PSPに移植された。(PC版も含めると10以上のバージョンが存在する)
ただしPS版はシステム周りや戦闘バランスが不評なのでPSPかPC版を遊ぶのがいい。

「戦闘は意識的に簡素にした」と説明されるとおり、
戦闘はプレイヤーは簡単な命令を出すだけでセミオートで進んでいく。
プレイヤーが介入する部分は少なく、けっこう頻繁に全滅する。
(だがデスペナルティはなくその戦闘前からやり直せる)

しかしシナリオは本物である。
要約すると、故郷の慣わしで巡礼の旅に出た主人公が、旅の途中で様々な出会いをし、
各所で聞く「白き魔女」にかかわる伝承を追うというもので、全然英雄っぽくないものの、
生活感のあるNPCの描写や、構成のとれた展開、感動的なエンディングなどでなかなかの評価を得ている。
また音楽もそれぞれの場面によく溶け込んでおり好感が持てる。
特に、モブキャラ一人一人にまで設定と名前が与えられ、
ちょっとしたイベントごとにセリフが変わるのは、初めてプレイする者を驚かせる。

反面、上述のとおりシナリオで魅せるために余計なものを、
どころかゲーム性に関わってくる要素まで廃したため、
戦闘の単調さや寄り道のない一本道シナリオといったプレイヤーの介入する幅の少なさを批判する人もいる。

だがそれがシナリオの良さを落すわけではなく、
1994年度コンプティークSOFT大賞のSOFT大賞とRPG賞を受賞、
「このゲームをやってファルコムに就職した」人がいる、
作家馳星周が折り紙をつけたなどなど、高い評価を受けている。

なお、3から5は世界観を同じくするがゲーム中の歴史の上では白き魔女の内容に当たる部分が一番新しい。
そのため4や5のキャラクターが年を経た姿で出てくるシーンもある。
特に最終作の5とは重要なキャラクターや設定をいくつも共有しているので
「単体でもいいけど4、5とあわせてやるべき」とファンの間では言われている。

☆関連語☆
ガガーブトリロジー


●えいゆうでんせつそらのきせき【英雄伝説 空の軌跡】
日本ファルコムより発売のRPG英雄伝説の6作目。
「イセルハーサ編」(1.2)、「ガガーブ・トリロジー編」(3.4.5)に続く新しいシリーズであり、
RPGでは比較的珍しい女性が主人公なこともあってか旧来のファンの注目も高かった。
ストーリーは小国リベール王国で主人公のエステルとヨシュアが
遊撃士(何でも屋みたいなもの)として各地を廻っていくというオーソドックスなもの。

…ではあったのだが、ラスボスを倒したのでさぁこれで大団円だと思われた矢先、
ある温厚そうな脇役キャラが実はかなり腹黒い黒幕だと発覚。
ヨシュアが自らの悲しい過去をエステルに告白して去っていき、そのままEDロールが流れ終了。
何も知らないプレイヤーを(いろいろな意味で)一気に奈落のどん底に突き落とした。
約2年後、その「後編」にあたる「空の軌跡SC」が、
更にその後主人公を変えた「後日談」にあたる「空の軌跡the 3rd」が随時発売されていった。

王道的なストーリーや壮大な世界観、評価の高い音楽等から
それまで英雄伝説を知らなかった新規のファンを獲得し、PSPへの移植を通じて、
「イース・シリーズ」と並ぶファルコムの看板タイトルまでになった。

しかしその反面、
・世界観が広い割には舞台は小国のリベール王国を歩き回るだけ、他の国には行けない
・それ故、「SC」や「3rd」のマップは基本「FC」の使いまわし
といった批判的な意見も目立つ。
また、純粋なファンの中にも、続編が発売される度に伏線の回収よりも更に伏線が張り巡らされていくので、
ちゃんとこのシリーズを完結できるのかという不安もある。

尚、FC,SC,3rdの三作は完全に繋がっている話であるので、
素直にFCから順番に始めていくべき、というのが全てのプレイヤーの一致した意見である。


●えすぺらんさー【エスペランサー】
英雄伝説3部作「通称ガガーブトリロジー」に登場する剣。
古代語で「希望を拓く者」の名を持つ。
全て同一であり歴代主人公が持つ最強の武器である。
素材はレアメタルを鍛えたものであり希少ではあるが他のRPG作品の剣ほど特別な物ではない。
作中の約60年の間に判明しているだけでも
2回名前が変わっていたり
5人の持ち主を渡り歩いていたり(PSP版準拠。Win版では4人)
神の力を込められたり(後に対となる神の消滅で力を失う)
20年程野ざらし&雨ざらしでボロボロになるまで放置させられたり
最後は模擬戦でへし折られたりと波乱万乗の人生?を歩んだ事で知られている。

シリーズを象徴するアイテムの一つであり
その最後は物語のテーマと深くリンクしておりユーザーの心に響くものであった。

余談だがWin版の英雄伝説5では一切登場せず、当時のユーザーからは出して欲しいとの声が多数存在していた。
PSP版ではその声に答えて本編には関わらないがおまけとして登場した。


●ががーぶとりろじー【ガガーブトリロジー】
日本ファルコム製RPG、英雄伝説3,4,5の3部作のこと。
それぞれ、白き魔女、朱紅い(あかい)雫、海の檻歌(おりうた)のサブタイトルが付されている。
3作ともPCゲームだが、近年PSPに移植された。PSP移植の際は色々と変更や追加があったようだ。
システム的な評価はロード時間が長いなど芳しくないが、感動的なシナリオと耳に残る音楽にファンが多い。
物語の時系列は4→5→3。ガガーブという巨大な亀裂によって3つに裂かれた世界での物語で、3部通して登場するキャラもいる。
英雄伝説1,2や最新作である英雄伝説6(FC、SC)とは関わりがない。
タイトルは英雄だが、別に3作とも全て主人公が勇者やら英雄やらというわけではない。

☆このゲームの固有項目☆
【英雄伝説3 白き魔女】
【マイル】


●けんていれおんはると【剣帝レオンハルト】
英雄伝説・空の軌跡の登場人物。愛称はレーヴェ。CVは緑川光な人気キャラ。
敵組織『身喰らう蛇』のエージェント『執行者』の一人で、作中最強クラスの強敵。
主人公の一人、ヨシュアの過去とも密接に関わる重要人物である。

第一作目であるFCでは、ロランス少尉という偽名で登場。計二回戦うことになる。
一戦目では、本体が戦闘不能になっても行動を続けるインチキ臭い分身技を使用する普通のボスだが
二戦目では、詠唱解除効果を持つ広範囲攻撃、混乱付与の専用攻撃魔法、広範囲魔法封じ、
あらゆる攻撃を2回だけ無効化する防御魔法、気絶付与の必殺技『鬼炎斬』、更には回復魔法までもを
ありえない行動速度でもって連発してくるいわゆるラスボスより強い敵であり、対策抜きに勝つのは難しい。
(ちなみにイベントバトルであり、負けてもストーリーは進む)

続編のSCでもラストダンジョンで戦うことになるが
なぜか取り巻きの雑魚付きで、前作で使用した数々の専用技も使ってこない普通のボスと化していた。

そのため、前作の圧倒的強さを期待したユーザーから多数クレームがあったらしく、
ついには公式サイトで剣帝強化パッチなるものが配布されるという珍しい事態に。
強化された剣帝は、HPの低いキャラなら最大HPでも即死させる程の攻撃力に加え
前作での専用技も使用するようになり、名実共に最強の敵となった。


●どらごん-すれいやー【ドラゴンスレイヤー】
1)「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」というゲームが存在する。

2)日本ファルコムの看板RPGの一つ。
迷宮内にいるドラゴンを倒し、王冠を持ち帰る面クリア形式のARPG。
「ドラスレ」と略称で呼ばれることが多い。
なお、1)とはシリーズの関係にあるが、「ドラゴンスレイヤー」というと
通常はこちらを指し、1)は「英雄伝説」と呼ばれる。

☆関連語☆
ドラスレシリーズ

3)「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」で、ラストダンジョンの隠し部屋で入手できる剣。
ゲームのタイトルにもなっているだけあり、破格の攻撃力1000を誇る。(後述の最強武器と同格)

しかしラスボスであるアグニージャは最強の武器である光の剣、
または魔法でしかダメージを与えられないという特性があるため、
”ドラゴンに傷ひとつ付けられないドラゴンスレイヤー”
というネタ武器になってしまうのであった…。


●どらすれ-しりーず【ドラスレシリーズ】
日本ファルコムのRPG「ドラゴンスレイヤー」シリーズのこと。
一般的なRPGのシリーズが"タイトル+ナンバリング"であるのに対し、
ドラスレシリーズは全くタイトルの違う作品(ゲームジャンルすら違うものもある)
でも、実はドラスレシリーズの一つだったりして、当時のファンを混乱させた。

シリーズの定義には諸説あるが、よく言われるものに

・当時のプログラマー、木屋善夫氏の作品
・ラスボスで竜が登場し、退治するのに武器(ドラゴンスレイヤー)が必要

などがある。

以下がドラスレシーズとされているもの
 1. ドラゴンスレイヤー
 2. ザナドゥ
 3. ロマンシア ドラゴンスレイヤーJr.
 4. ドラゴンスレイヤー4 ドラスレファミリー(初出がFC、しかもナムコ)
 5. ソーサリアン
 6. ドラゴンスレイヤー 英雄伝説
 7. ロードモナーク (シリーズ唯一、RPGではなくシミュレーション)
 8. 風の伝説ザナドゥ(初出がPCE SUPER CD-ROM2)

※ロマンシアは外伝であり、ザナドゥシナリオ2がドラスレ3だという説もあるが、
 ファルコムの公式回答ではロマンシアをドラスレ3としているらしい

※現在、リニューアル版として発売されているものや、上記の更にシリーズ物
 (ソーサリアンの追加シナリオや英雄伝説2など)はドラスレシリーズには含まれない。

☆このゲームの固有項目☆
【ドラゴンスレイヤー】


●ぱいぷとんふぁー【パイプトンファー】
英雄伝説・碧の軌跡に登場する武器。
読んで字の如く素材は鉄パイプであり、主人公ロイドがとある事情で留置所に捕まった際、そこを脱獄する時に即席で作った武器。
しかしこのトンファー、建物の素材等で適当に作った筈なのに、何故かそれまでに武器屋などで買った下手なトンファーより強いと言う
謎性能のおかげで、ファンの間ではネタ武器として親しまれている。

なお余談だが、この時一緒に脱獄に協力するキャラも適当にベッドのシーツで作ったバンテージを拳に装着するだけで
妙に攻撃力がアップしているのだが、このキャラの場合、元傭兵で軍隊格闘術を使える上に今はヤクザの若頭という
アレな経歴の持ち主なせいか、ロイドほど問題視はされていない。


●ふぁざなどぅ【ファザナドゥ】

ハドソンから発売されたザナドゥのFC移植版。
PCゲーム史上最高の販売本数を誇るヒット作の移植だけに前評判は非常に高かった。
が、蓋を開けてみるとザナドゥの面影はタイトルロゴに僅かに残るだけで、内容は似ても似付かないARPGであった。
そのため早々にクソゲーの烙印を押された本作ではあるが、単体で評価すると名作とは言えないまでもそれなりに遊べる佳作。
タイトルが内容の足を引っ張った例と言えるだろう。
これでケチがついたのかザナドゥのコンシューマ移植はファルコムクラシックスまで待たねばならなかった。


●まいる【マイル】
日本ファルコム、英雄伝説4朱紅い雫の登場キャラクター。
主人公の親友(男)という役どころであるが、ストーリー上の扱いや柔和な印象を与える外見から、
男女問わず多くのプレイヤーから(一説にはスタッフからも)
本来のヒロインや生き別れの妹を差し置いて、真のヒロインとして認識されている。
以下はPSP版(WIN版の移植)におけるその扱い。

・ショートぎみの髪にスカートという女の子っぽい格好
・とかく先走りがちな主人公アヴィンをなだめうまくサポート
・回復魔法と遠距離攻撃で味方をサポート
・故郷の村の願掛けの儀式で自分のことではなくアヴィンの願いごと(妹との再会)がかなうように、と祈る
・物語中盤、敵側の幹部からアヴィンと妹をかばって死亡
・その後、敵の手によって魂を代償に復活。当然、操られている
・最終盤、アヴィンの必死の説得で束縛から解放されもう一度仲間に
・ラスボスの闇の神を倒すと自分も消えると知っていながら戦い、そして消滅
・アヴィンとその他諸々の祈りで復活。てかアヴィンが死の世界へ迎えにいく
・そのときアヴィンのセリフ「お前がいない世界に、どんな幸せがあるんだ!」

どう見てもヒロインです。本当にありがとうございました。

まじめな話をすると、この手のキャラクターは、腐女子のうざさのためキャラまで嫌われることが多いが、
英伝伝統のしっかりとしたシナリオと、マイル自体が普通に好感の持てるキャラであることで、
非腐女子の女性や男性プレイヤーからの純粋な支持も多い。
英伝3〜5のガガーブ三部作の中でも上位に入る人気キャラクターである。

☆関連語☆
ガガーブトリロジー


●りしゃーるたいさ【リシャール大佐】
英雄伝説6 空の軌跡シリーズに登場するキャラクター。
プレイヤー間ではその髪型から玉葱という愛称で呼ばれることもある。
フルネームはアラン・リシャールといい、主人公の父である「剣聖」の一番弟子的存在。
役職は情報部の司令官を経て、The 3rdではリサーチ会社を立ち上げる。
物語の前編に当たる空の軌跡FCでは、クーデターの首謀者として物語上の大ボスにあたり、
ラスボス前のセミファイナルで戦うことになる。
性能としては、豊富な体力と居合から繰り出される攻撃力に優れるボスキャラクターだった。

続編に置ける「空の軌跡 SC」では戦闘面での活躍はなかったが、
「空の軌跡 The 3rd」では満を持して味方キャラとして参戦。
かつての大ボスだけあって、各種能力の高い万能型のステータスを持つ。
しかし、彼の最大の長所はRPGで言う所の特技であるクラフトの速度補正が凄まじいことで
他のキャラが一度動く間に5回くらい動く完全なバランスブレイカーになっている。
装備や補助でスピードを調整するとまさにずっと俺のターン!
物語上で「剣聖を継ぐ者」と称されるのだが、
ラスボス一人撃破を容易に可能にする異常な性能は剣聖は剣聖でも
オルランドゥ伯を継いでしまったのではないだろうか。


●るてぃす【ルティス】
英雄伝説4朱紅い雫のヒロイン。
異教をあがめる一派の手先として登場し、主人公アヴィンとは、行く先々でたびたび対立する。
しかし、中盤のイベントで自身も教会から捨て駒にされ、主人公アヴィンと和解、仲間となる。

が、とにかく影が薄い。
まず、仲間になるのがちょうどゲームの折り返し地点とRPGのヒロインにしてはかなり遅め。
そのため物語の前半から登場していた、
世界の運命を握る生き別れの妹だとか、主人公をかばって命を落とした親友(男)だとか、
ルティスより先に主人公に惚れてた人気キャラだとかに押されて、ヒロインのはずなのに影が薄い。

さらに恋愛以外のイベントも、元敵勢力の者ということで情報を握っているかと思えば
組織の内情には疎く、他に多くの知恵者が登場するのもあってやっぱり影が薄い。

挙句の果て、スタッフにも影が薄いとは思われていたらしく、リメイクの際にイベントが追加されるも
やっぱりインパクトはやや不足がちでソースコードの落書きで
「ルティスヒロイン化は失敗」と書かれる事となった。

物語の中や人間関係では影の薄いそんな彼女だが、劇中で親友の死に直面したアヴィンに対し、
ルティスも組織から捨てられ、お互いに心の傷を共有できる間柄となり信頼関係を深めていく。

「物語のヒロイン」ではなくても「アヴィンのパートナー」という意味では
確かにヒロインと言えるのだろう。


▼その他ファルコムネタ

●そふぃあ【ソフィア】
風の伝説ザナドゥに登場する人物。
パルティア神殿の聖女で、女神イシュタルを信仰する者の頂点に立つ人物。
長い亜麻色の髪の美少女であり、奇跡ともいえる特殊な力を持っている。
実は聖剣ドラゴンスレイヤーの魂となるべく生まれた存在であり
世界を混乱に陥れた元凶である邪竜ダルダンディスを倒す為にその身を犠牲にしてドラゴンスレイヤー本体との融合を果たす。
結果死亡したかと思われたが奇跡が起こり復活。
主人公であるアリオスと結ばれハッピーエンド・・・のはずだった。この時点では。

その儚くも可憐な容姿や自愛に満ちた心優しい言動、それでいて過酷な運命からも決して逃げる事のない強い心の持ち主であり
作中における様々な描写から高い人気を誇る登場人物である。

だが・・・悲劇は続編で起きた。
前作から3年後を描いた続編でも多くのユーザーは今回もヒロインとして活躍すると期待していた。
まさかの序盤以降出番なし、おまけにヒロインの座&主人公を別の女性キャラに奪われるという
前代未聞の扱いをされてしまった。

今では悲劇のヒロインとして語られており、風の伝説ザナドゥを語る上でのネタ要素の一つとなってしまっている。

☆ 関連語
ピュラー、ソフィア出番なくしましょう。ピュラーヒロインにしましょう。



▼ソウル三部作


●あーく【アーク】
天地創造の主人公。
裏の世界の住人で、長老の命により、相棒のヨミとともに滅亡した表の世界の復活の仕事をさせられる。
特筆すべきはその不幸っぷりで、かつてはRPG不幸主人公スレで、
三大不幸主人公に次いで殿堂入りされていた。以下は彼の災難。

・天地創造の仕事をするため表の世界に行くので、故郷のヒロインと長い別れに。
・しかし次に恋人と再会した時は、なんと彼女に暗殺されかける。
・更に相棒ヨミが裏切り、アークを殺そうとする。我に返った恋人はアークをかばってヨミと相打ちに。
・全ては長老が仕組んだ陰謀で、自分はその悪行の片棒を担がされたという事実を告げられる。
・決戦のため、これまで世話になった人々とともに敵地に乗り込むが、何人かの仲間はそこで死ぬ。
・アークは長老=ラスボスに創られた存在であるため、エンディングで消滅する運命に。

ただしエンディングの後に意味ありげな描写がされているため、一応生存説もある。


●あかいほうせき【赤い宝石】
ガイア幻想紀における最重要アイテム。イベント、ダンジョン探索等で入手。
一定数を集めて、宝石商ジェムという謎の人物に渡すことにより、
パラメータアップなどの恩恵を受けるという、所謂小さなメダル系統のアイテム。
全50個を渡すとジェムの正体が明かされるが、そのためには確率イベントや
「逃亡奴隷の密告」という非常に後味の悪いイベントをクリアしなければならず、
おまけにほとんどのダンジョンはクリアすると再挑戦不可能とあって、
攻略情報なしに全てを集めるのは至難の業。

☆関連語☆
小さなメダル


●える【エル】
クインテット開発のARPG「天地創造」のヒロイン的存在。

1)元々主人公のアークが暮らしていた裏の世界の住人で彼の幼馴染。
毎朝彼を起こしに来たりしており周りから関係を邪推されることもあるが、
位置としては友達以上恋人未満といったところ。
天地創造のため表の世界に行くアークを背中越しに見送ったあと終盤まで出てこない。
しかし実はかつて地上にいたもう一人のエルを元にしたコピーで、
アークが天地創造をある程度終えたら始末するように裏世界の長老から命じられていた。
結局彼を殺すことが出来ず、同じくアークを始末しようとした裏のヨミを道連れにして地の底に消えていった。
エピローグでは眠っているアークの夢枕に現れ、「前世の縁があればもう一度会えるよね」
と意味深な言葉を残す。

2)人間が復活した表世界の国家「ルワール」の王女として扱われている少女。
だが本当は王がある財宝を求めて滅ぼした村の娘で、財宝の話を聞きだすため無理矢理養女にされたが
両親を殺されたショックで喋れなくなっている。
アークの力添えで回復した後は王を暗殺して新大陸へ脱出、
世界各地を転々として財宝を狙う勢力から逃げ回っていたらしい。
終盤に故郷でアークと再会したあと、黒幕との戦いに旅立つ彼を「ずっと待っている」と見送るが、
彼は消滅する運命にあった。
ただエピローグで誰かを迎える描写があるためもしかしたら帰ってきたのかもしれない。


●がいあ-げんそうき【ガイア幻想紀】
クインテット開発のアクションRPG。キャラクターデザインは少女漫画家の萩尾望都。
他のクインテット開発ゲームと同様ストーリーに独特の奥深さがあり、隠れた名作として知られる。
効果音の一部をソウルブレイダーから流用している、登場人物にソウルブレイダーの敵がいる、
隠しボスとしてソウルブレイダーに登場したボスが出現する、
ラスボスの倒し方がソウルブレイダーとほぼ同じであるなどの点から、
ソウルブレイダーの次回作的な存在と見られている。
ちなみにガイア幻想「記」ではなく、ガイア幻想「紀」である。

☆関連語☆
アクションRPG


●そう-あんたの-にくだよ【そう あんたの にくだよ!!】
ソウルブレイダーにおいて、グリーンウッドの森に住む犬の口から放たれる衝撃の一言。
森の片隅にあるレストランの食材を説明するセリフの一部である。
グリーンウッドの森は喋れる動植物たちが仲良く暮らすメルヘンチックな憩いの場所であり、
そこに突如として語られる食物連鎖の理は、タイミング良くストップするBGMと相まって
プレイヤーの背筋に冷や汗を走らせる。

もちろん実際の所はこの犬のジョークなのだが、短い単語のなかに強烈な凄味があり、
淡々とした演出が持ち味のソウルブレイダーでは最も印象深いセリフとなっている。
ちなみにレストランのメインメニューは水と果物だが、主人公がこれらを口にすることはできない。


●そうるさんぶさく【ソウル三部作】
天地創造・ガイア幻想紀・ソウルブレイダーのこと。
クインテットがSFCで出したARPGということでこう呼ばれている。
それぞれの作品にストーリー的なつながりなどはない。


●そうる-ぶれいだー【ソウルブレイダー】
1992年にSFCソフトとしてエニックスから発売されたアクションRPG。開発はクインテット
難易度は低めでゲーム初心者でも楽しめるだけでなく奥深いストーリーにも定評があり
なかなかの良作であるが、パッケージが地味で知名度が低かったために「隠れた名作」となる。

一部の効果音を前作アクトレイザーから流用していて、これは後にガイア幻想紀にも使われている。

魔王の手によって人が死に絶え荒廃してしまった世界を神(の使い)が少しづつ復興させていき
最終的に魔王を倒した後、蘇った世界と人間達を見守りながら自身は消滅していく…
というクインテットお得意のストーリー展開は、
アクトレイザー→ソウルブレイダー→天地創造
と受け継がれている。

☆関連語☆
スラップスティック ガイア幻想紀 天地創造 アクションRPG リーサ


●てんち-そうぞう【天地創造】
クインテット開発、エニックスが出したアクションRPG。
主人公は槍を駆使して敵と戦って、謎を解いて行くゲーム。
ゼルダとどこかしら似てる感じがするが、ゼルダとはまた違ったゲーム。
このゲームはとにかくストーリーのスケールがでかい。
タイトル通り主人公アークがあることをきっかけに天地創造を果たすことになる。
しかし今までのことは全ての黒幕である者に利用されてるだけであって、そのことに気付いたアークはその黒幕を倒す。
簡単にストーリーを説明するとこうなるが、この後のエンディングがとにかく切ない、俗に言うBADENDとも言える。
下手なラブコメなんかよりも泣ける、説明するのも難しいので省く。


●はいとろうらん【廃都ロウラン】
SFCのRPG、天地創造で中盤に訪れるダンジョン。
トラウマイベントの多いこのゲームにおいても屈指のトラウマ場所として有名であり、
多くのプレイヤー達に嫌な思い出を植えつけた。

その理由はまず第一にホラー要素。
最初に訪れた時はごく普通の町なのだが、
イベントで一泊する事になり主人公が目を覚ますと、パートナーキャラからいきなり
「あたりの様子がおかしいぜ、みょうなにおいがする、まるで肉の腐ったような・・・」 と嫌〜な台詞。
案の定、町は荒れ果て、ゾンビが徘徊し、BGMも不気味な物に変わると、これだけで苦手な人には悶絶物である。

さらに追い討ちをかけるのがダンジョンの広さ。
このダンジョン、町というだけあってかなり広く、
しかも建物の中を通り抜けなければならなかったりと、かなり入り組んでいる。
その広いダンジョンを、前述のような不気味な雰囲気の中進まねばならないのである、ある意味拷問と言える。

さらにさらに、これに謎解きの面倒さが加わる。
キーアイテムが見つけにくい場所にあったり、隠し通路が非常に分かりにくいのが主な理由。
隠し通路はヒントが一応二個ほどあるのだが、一つはイベントが起こる前に町民から聞ける台詞。
しかしせっかちな人は町民の話を聞かずにすぐにイベントを起こすので、存在に気づかないケースが良くある。
もう一つは隠し通路があるマップに入った時に、
ゾンビがそこに入っていくと言うもの (こちらはマップ切り替えれば何回でも起こる
しかしそこに注目するイベントがある訳でもなく一瞬の出来事なので、
これまた気づかないケースが良くあった。


このように様々な要素が絡み合った結果、作中屈指のトラウマダンジョンが完成。
恐怖に負けたり、隠し通路が見つからなかったりでここで詰まるプレイヤーが続出、
ここだけ親兄弟、友人等にやってもらう と言う光景が各家庭で見れたとかなんとか。


●ぶらっでぃまりー【ブラッディマリー】
SFCで発売されたアクションRPG、天地創造にてシルバイン城に出てくるボス
スペインの女王であり、コロンブスを監禁、拷問していた
元ネタはおそらくイングランドの女王であるメアリー1世だろう
道中のシルバイン城自体が作中でも難易度の高いダンジョンな上、ボス前のイベントでの
「かごめかごめ」や「だるまさんがころんだ」はかなり怖い

しかし真の恐怖は天地創造のボスキャラの中でも最強と言われているこいつである

具体的には
・普通にゲームを進めているとボスに与えるダメージは2〜3前後、レベルを上げてもクリティカルで8
・それにたいしてブラッディマリーのHPは380
・主人公のHPがだいたい180〜200なのに一撃で80ぐらいはダメージを食らう
・ボスの周りの仮面に触れるとダメージを受けるので下手に近づけない
・ブラッディマリーが瞬間移動した後に、回っている仮面に触れるとハメ殺される可能性大

と、かなりひどい性能なため初見のプレイヤーはほとんど死ぬ
攻略法としては飛びながら(サイ○ク○ッシャーのように)槍で攻撃する「ミドルスライサー」の無敵時間を利用し
チマチマチマチマ削っていく方法や、光属性の武器を装備して「電子のリング」で
攻撃する戦法がある。ただしリングはシステム上、あまり多く買えないために
結局はミドルスライサーで削るはめになる

慣れるとレベル10でも倒せるらしいが、一撃でも当たれば死ぬ状況の中
ひたすらミドルスライサーで攻撃し続ける作業を続けるため、集中力が問われる

>いや、実際強いよ。
>上記の攻略法が生まれたのもこいつが強いからだし、
>ダメージを与える手段はあってもダメージチャンスがなかなか来ない。
>というかクインテットの演出が上手い。

>他のボスはダメージが2桁〜3桁入るけどブラッディメアリだけは普通に進めた場合1桁しか入らない。
>(敵HPに対する割合としては似たようなレベル)
>そもそもダメージを与えるチャンスが少ないので
>そこに行き着くまでもホラーイベント&トラップ

>という風にイベント上もステータスでもシステム上でもプレイヤーに絶望感を与えてくる。
>難易度としても他のボスより頭二つ飛びぬけていて、とにかくこいつは印象に残る。
>ステータスで絶望感を与える、というのに成功した例。


●りーさ【リーサ】
クインテット作のアクションRPG「ソウルブレイダー」のヒロイン。
プレイした人によって好みがかなり分かれる。

☆特徴☆
・魂を解放してくれた主人公に対して礼もなしにチカン扱いする(まあ女性の家に勝手に入る主人公も悪いが)
・しかし周りに誰もいないと気付くと、チカン扱いした主人公を呼び止めて話しかけてくる
・ただの一発キャラかと思いきや、終盤でストーリーにかかわる重要人物の娘だったことが判明
・エンディングで顔アップになるが、昔のゲームなのでグラフィック的に可愛くない
・チカン扱いされた主人公がなぜかリーサに惚れてしまい、リーサ嫌いになっていた人は(゚Д゚)ハァ?な気分にさせられる

最近流行りのツンデレ萌えの人には受けるかもしれない。
また最近のグラフィック能力でリメイクされれば美少女になるかもしれない。
しかし肝心のクインテットが音信不通の状態なためリメイクは絶望視されている。非常に残念。

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