女神異聞録ペルソナ


▼女神異聞録ペルソナ

ここではペルソナシリーズの項目を扱います。


▼ペルソナシリーズ汎用

【サトミタダシ】
【全能の真球】
【トリッシュ】
【南条圭】
【ニャルラトホテプ】
【フィレモン】
【封神具/マテリアルカード】
【復活継承】
【ペルソナ】
【ベルベットルーム】
【我は汝…汝は我…】

▼女神異聞録ペルソナ

【踊り場】
【クチサケ】
【セクシーダンス】
【ツーハンアクス】
【便器】
【女神異聞録ペルソナ】

▼ペルソナ2罪・罰

【天野舞耶】
【噂悪魔】
【噂システム】
【ジョーカー】
【周防克哉】
【周防達哉】
【菅原だったもの】
【芹沢うらら】
【不幸のフラダンス】
【ヘリオス】
【ペルソナ2 罪】
【ペルソナ2罪・罰の世界(仮)】
【ペルソナ2 罰】
【三科栄吉】
【ラスト・バタリオン】
【リサ・シルバーマン】
【聖槍騎士団】

▼ペルソナ3(FES含む)

【アイギス】
【伊織順平】
【イゴる】
【コロマル】
【テレッテ】
【ベイベベイベ】
【ペルソナ3】
【PERSONA3 PORTABLE】
【ペルソナ3の主人公】
【PERSONA3 FES】
【ヤケクソ】

▼ペルソナ4

【伊邪那岐大神】
【合体予報】
【事故ナギ】
【巽 完二】
【天上楽土】
【堂島菜々子】
【特出し劇場丸久座】
【熱気立つ大浴場】
【物体X】
【ペルソナ4】
【ペルソナ4 ザ・ゴールデン】
【ペルソナ4の主人公】



▼ペルソナシリーズ汎用


●さとみただし【サトミタダシ】
「女神異聞録ペルソナ」「ペルソナ2罪」「ペルソナ2罰」に出てくるドラッグストア。
基本的に買えるものは回復アイテムだが、そんなことはどうでもいい。
この店の特色はBGMにあり、回復アイテムの効果を歌詞にした歌がかかっているのだ。
良い意味で気の抜けるこの曲は人気を博し、「罪」「罰」では5種類作られることになった。
なお、店名の「サトミタダシ」はシナリオの里見直氏の名前からつけられた。

☆歌詞☆

ヒットポイント回復するなら傷薬と宝玉で
瀕死大変仲間を助ける地返しの珠と反魂香
石化回復ディスストーン
毒で痛いよディスポイズン
麻痺したときはディスパライズで
病気を治すディスシック
いつも戦うみんなの味方
僕らの街のお薬屋さん


●ぜんのうのしんきゅう【全能の真球】
1) ペルソナ3(FES)に登場するアクセサリ。
効果は「万能属性以外の攻撃をすべて無効化」という強力なもの。
入手条件は「メサイアの受胎(確率1%)」「隠しボス撃破」の2つだが、
前者の条件を満たすレベルに達する頃には当の「隠しボス」以外に殺される心配はほぼなく、
その「隠しボス」は全能の真球を装備していると毎ターン万能属性9999ダメージを与えてくるため、
(とくに2周目以降)貧弱な仲間に装備させて隠しダンジョンでレベルを上げるくらいしか使い道のないアイテム。

2) ペルソナ4に登場するアクセサリ。
効果はペルソナ3と同じで、2周目以降解禁される特殊な敵がある条件のもと低確率で落とすもの。
やはりこれを装備していると隠しボスは万能属性9999ダメージを食らわせてくる。

☆使用例☆
1) 「__が欲しいのに犬の服ばっかり産みやがる!」


●なんじょう-けい【南条圭】
女神異聞録ペルソナ、ペルソナ2罰に登場する仲間の一人。ニックネームは「なんじょうくん」。
”1”の字が入った服をこよなく愛する伊達男で、頭脳明晰・文武両道、おまけに金持ちのボンボン。
欠点といえば視力が低いこと程度。
大変な自信家で、そのため平素は人を寄せ付けない壁がそびえており、近寄りがたい人物というのが周囲の評価だった。
しかし、物語序盤で彼が唯一心を許す執事の山岡が悪魔(魔物)によって命を絶たれ、
素の自分を晒すことで仲間との距離も縮まり、また彼自身も人として一皮剥ける契機となる。
彼のストーリー上の最強ペルソナの名は「ヤマオカ」。
自らの内面、もう一人の自分を力として具現化し、本来は神仏・精霊・悪魔の姿を取るペルソナだが、
執事の山岡がどれだけ彼の内面に影響を与え、また愛情を与えたか伺い知れる。

金持ちのクセに詐欺紛いの方法で悪魔を釣ろうとしたり、薬局のテーマソングに洗脳されかけたりと、愛すべきメガネである。


●とりっしゅ【トリッシュ】
女神異聞録ペルソナ及びペルソナ2に登場するサブキャラクター。
悪戯が過ぎて妖精王オベロンの怒りを買い、妖精界を追放された少女。ボクっ子。
その償いのためにゲーム中ではダンジョン内で回復の泉を経営しているのだが、
お金が大好きで利用者に対して法外な値段をふっかけてくるため
それで本当に償いになっているのかは微妙なところである。
……というような設定なのだが、実際のところ如何ほどの金額を要求されるのかと言うと……

ペルソナ1では、一律で2,500円。

その辺で適当に戦闘すればあっという間に元が取れる額である。
黙って払えよ、そのくらい……

と、そんな良心的な彼女だったが、続編のペルソナ2では「お望み通りにしてやんよ」とばかりに
一回の利用で万単位の金を要求する本物の銭ゲバ妖精となってしまった。
ストーリー進行に従いどんどん値を吊り上げていくおまけ付きである。
もしかすると、本当は良心的に商売していたのに噂が現実化する世界で
「金に汚い」という悪評だけが一人歩きしたせいでこんなことになってしまったのかも……
……というのは、流石に考えすぎだろうか?

☆関連語☆
回復の泉 守銭奴 妖精


●にゃるらとほてぷ【ニャルラトホテプ】
クトゥルー神話に登場する邪神。別名「這い寄る混沌」「月に吠えるもの」「暗黒のファラオ」など。通称ニャル様。

1)ラヴクラフトらが創り上げた創作神話クトゥルー神話において最悪の神とされ外見は変幻自在、千の顔を持つ。
ニャルラトホテプという名前の正確な発音は人間には不可能で「ナイアルラトホテップ」などと訳されることもある。
基本的にこいつに関わったらろくなことはなく大抵ましな死に方しない。むしろ死ねただけまし。

2)3以外のペルソナシリーズではポジティブな心の化身フィレモンの対になる存在にして全て黒幕で

女神異聞録・・・敵の親玉を操り、とあるシステムを暴走させ町を異界にした。
罪・・・仲間の一人を洗脳し操り、噂を現実のものにし結果的に世界を滅ぼした。
罰・・・一度滅びた世界の平行世界をもう一度滅ぼそうとする。

と罪・罰に至ってはヤバイことになってる。
しかも、ニャルラトホテプは人のネガティブな心の集合体であるため完全に倒すのは不可能だったりする。


●ふぃれもん【フィレモン】
ペルソナ1、2に登場する意識と無意識の狭間に住まう人物。
人間を見守り、良き方向へ導くという、ニャルラトホテプとは対になる存在。
ベルベットルームの主・イゴールは彼の従者である。
また、ペルソナ能力を得るには「ペルソナ様」という儀式を行い、彼に己の名前を名乗れなければならない。
現実世界には金色の蝶の姿で現れ、彼の空間で会った時には蝶がデザインされた仮面をつけている。

ペルソナ2罪のラスボス戦後、彼との会話で最後に選択肢が出現するのだが、
EDが鬱まっしぐらだったために、礼を言うわりにぶん殴ったプレイヤーは数知れず。

罰ではエクストラダンジョンのラスボスとして登場し、戦うことが可能。
倒すとクリア到達時間に応じて、登場キャラの留守電が聞けるようになる。
なお、本編のラスボスすら即死させる最強の合体魔法「ハルマゲドン」を使うと、
カウンターの「ハルマゲドン・R」で逆に返り討ちにしてくれるのでご注意を。

ちなみにフィレモンとは、心理学者ユングによると「自己」のことであり、
「自分に忠告を与えるために夢などに現れる一人格」のことらしい。


●ふうしんぐ/まてりあるかーど【封神具/マテリアルカード】
ペルソナ1・2において特定のペルソナを生み出すために必要なアイテム。
その多くは対応するペルソナの異名(例:明けの明星=ルシファー、キングインイエロー=ハスター)だったり
持ち物(例:裁きの契約書=ミカエル、ドルドナの櫂=イルダーナ)だったりと判りやすいものだが
ジャストドゥイット→NIKE→ニケー
寅の腹巻→帝釈天で産湯→インドラ
と少々頓智の利いた連想ゲームのような物も存在し、神話好きならニヤリとさせられるだろう。
中にはチャンピオン→アリスといった完全なギャグみたいなのもあるが。


●ふっかつ-けいしょう【復活継承】
女神異聞録ペルソナにおいてペルソナに潜在復活能力を持たせ、さらに魔法を継承させる事。
継承させる魔法は全体攻撃魔法である場合が殆ど。

潜在復活とは相性最高のキャラに限り死亡時に25%の確率で発動し即座に復活させる、というもの。
しかしデメリットととしてペルソナのランクが1に戻り、また育てなおさなくてはならなくなる。
しかし何故かランクアップで上昇したペルソナのステータスは戻らないので、
復活と育成を繰り返す事によりペルソナを飛躍的に強化できる。

潜在復活をペルソナに持たせるには特定の月齢である系統の悪魔を2番目に呼び出して合体させる事が必要。
この条件だと比較的簡単に満たせるのだが、有用な魔法を継承させる場合だと少し勝手が違ってくる。
・呼び出す悪魔自体が有用な魔法を持っている。
 これだと特に問題ないのだが、そんな悪魔はまず後半にしか出てこない。
 更にそんな悪魔を使った合体でも組み合わせ次第では魔法が継承できない。
・魔法石を合体時に加える。
 アイテムさえあれば簡単に追加でき、ある程度自由に継承させる魔法が選べる。
 しかし強力な魔法石の入手は少々面倒であり、気軽にホイホイと使えるわけでもない。
 更に強力なペルソナは封神具を合体時に加えるのが必須で、魔法石を加えられない。(合体時に加えられるアイテムは1個のみ)
・悪魔からも魔法継承不可能、しかし合体には封神具が必要…となってしまった場合。
 『合体事故の1つである他種族発生事故を起こし、本来反応しないはずの悪魔の組み合わせで封神具を反応させる』というもの。
 この方法を使う事でしか____をさせられないペルソナもいる。
 しかしこれを実行するとなると、とんでもない労力と根気が必要になるのはお約束。


●ぺるそな【ペルソナ】
1)ラテン語で仮面、人、人格という意味。
現在ではユング派心理学の用語で人間の外的側面、表層心理を指す言葉。

2)ペルソナシリーズで主人公達が憑依させている、
天使や悪魔、その他人物を模したものを総じてペルソナという。
心が具現化してるのなら付け替えるのは無理じゃね?という疑問があるが
これは心の表層部分※が具現化しているため可能。
最新作である3のキャラでは主人公、フェスのアイギスのみ可能。
また元々一般人だった主人公達が剣や銃を使えるのはペルソナが発現した際達人としての才能が開花するため。

※これは深層心理のさらに奥深く(集合的無意識)や別人格の具現化という説もある。


●べるべっとるーむ【ベルベットルーム】
ペルソナシリーズに登場する現実と虚構の狭間に存在する部屋。
イゴールという鼻の長い異形の老人が管理している。
シリーズ通してここでペルソナの作成を行うため、プレイヤーは何度も足を運ぶことになる。
2では更に悪魔絵師に依頼してタロットカードを描いてもらったり、
3ではエリザベスから依頼を受けることが可能になった。

また、一面真っ青の部屋に、ピアノと本物の女性オペラ歌手を起用した歌が響くという、非常に印象的な場所でもある。
(設定としては1と2に登場するピアノ弾きと歌い手によるもの)
この曲の評価は高く、1ではセベク編のED曲「全ての人の魂の詩」として、
3ではアレンジが加わったラスボス曲「全ての人の魂の戦い」として使われている。


●われはなんじ…なんじはわれ…【我は汝…汝は我…】
ペルソナシリーズで最初に主人公がペルソナを発動したさいにペルソナが言うセリフ。
正確には「我は汝…汝は我…我は汝の心の海より出でし者…○○○○○○、○○○○○○○なり!!」
(○の部分には自己紹介みたいなやつと名前が入る)

このセリフは主人公の最初のペルソナ限定で、他は各ペルソナごとに違う。
若干厨臭さがあるがそれだけに印象に残りやすいためそれなりに人気のセリフである。

例)ヴォルカヌス「我は汝…汝は我…我は汝の心の海より出でし者…一切の不浄薙ぎ払う、業火の運び手ヴォルカヌスなり!!」



▼女神異聞録ペルソナ


●おどりば【踊り場】
階段の途中に設けられた、広く平らなスペースのこと。ダンスホールではない。
足を滑らせて転げ落ちた際のダメージを半減してくれる優れものであるが、
RPGでは省略されることも多く、たとえ存在したところで
イベントが発生することはまずない。

が、「女神異聞録ペルソナ」は少しばかり例外的と言えるかもしれない。
やはりイベントなどは起こらないが、憩いの場として多くのプレイヤーに愛用されている。

この作品のダンジョンは非常に入り組んでいて広く、エンカウント率も高い。
その上戦闘バランスも厳しめで、なかなか気の休まる時がない。
ペルソナを召喚するのに必要なSP(スピリット・ポイント)は移動すれば回復するが、
数歩進むごとに敵が出るこのゲームではそれもままならない。
そこで、踊り場である。
このわずか2マスの空間には敵が出現しないため、
ここを往復すれば安全にSPを回復することができるのだ。
裏技と言えば裏技だが、クリアのための必須テクニックでもある。

階段を見つけるたびに、踊り場で文字通り踊り狂う(反復横跳びでも可)学生たちの姿を
悪魔たちがどのような目で見つめているのかは不明。


●くちさけ【クチサケ】
1)都市伝説、怪談話で有名な小学生の恐怖の的の筆頭たる怪人。
顔の半分をおおうマスクをした女性で、「私、キレイ?」と尋ねてくる。
キレイと答えると、「これでも?」とマスクを外し、耳元まで口が裂けた素顔を晒してくる。
手にしたカマで口を同じように裂かれる、などのエピソードを持つ。

2)女神異聞録ペルソナでは花子さん、ブキミちゃんに次ぐ極悪悪魔。
集団で出現し、マハムド(即死魔法)を連発してくるという、まさに恐怖の怪人。
耐性を持つペルソナや無効化できる魔法を所持していなければ、一瞬のうちに彼女らに全滅させられる。
次々と仲間が死んでいくのを目にした瞬間、プレイヤーはクチサケの恐ろしさが身に染みることだらう。


●せくしーだんす【セクシーダンス】
女神異聞録ペルソナに登場する異常攻撃技。
成功すると相手を魅了状態にさせる。
敵はサロメやインキュバスなどが所持しているが、プレイヤー側はペルソナ・アメノウズメのみが所持している。
しかしこのアメノウズメのセクシーダンスが凄い。
アメノウズメは元々、日本神話で天の岩戸に篭ってしまった天照大神(あまてらすおおみかみ)を
舞を舞うことで中から誘い出した存在。
それをベースにしたのか、アメノウズメでこの技を使用するとストリップを始めてしまう。
画面の関係上、絶対に正面から見ることができないのが残念だが、
初めて見たプレイヤーは間違いなく目玉が吹っ飛ぶであろう。


●つーはんあくす【ツーハンアクス】
女神異聞録ペルソナに登場する武器。仲間になるマークこと稲葉正夫の初期装備。
本来は「Two Handed Axe」なのだろうが、なぜか「通販アクス」の方がとおりがいい。
ある攻略本の巻末の開発者インタビューからスタッフによるダブルミーニングであると予想される。

また、ペルソナ1においては南条くんの初期装備はモップ、
主人公はメスとネタ武器が初期装備であった。
ペルソナ2罪にいたってはこの手のネタ武器が激増している。
罪の噂システムによって「値段は安いが、質は悪いらしい」の噂を流すと
ショップの品揃えがネタ武器に変わる。

☆例☆
七時刀(弱)→七支刀(並)→七百七十七支刀(強)

☆関連語☆
ネタ武器


●べんき【便器】
「女神異聞録ペルソナ」の「ブキミちゃん」、「はなこさん」のこと。
便器のグラフィックというコミカルなフォルムとは裏腹に、
複数体での即死魔法の連発は知らない人間にはトラウマになることうけあい。
ゲーム中で初めての全滅がここである人間は多いであろう。
このゲームにおける最初の難関であるのは間違いない。


●めがみ-いぶんろく-ぺるそな【女神異聞録ペルソナ】
1996年アトラスよりPS用ソフトとして発売された作品。
新規ファンの獲得のため従来のメガテン的要素を一新することを重点において制作された。
仲魔システムの代わりにキャラの人格が神や悪魔の姿をなして力を貸す「ペルソナ」という概念を取り入れた。
登場キャラクターもジュブナイル方面であり、前述のようにライトユーザーの獲得を目指したと思われるのだが、
それまでメガテンを未プレイのユーザーが取っ付きやすいほど難易度は低くない。
複数体で出現し馬鹿の一つ覚えの如く即死攻撃を連発する「クチサケ」「レギオン」「はなこさん」、
何の前触れもなくこちらの物理攻撃を反射する「ギリメカラ」など雑魚ですら曲者揃いであり、
ダンジョンもセーブポイントなしで片道1時間以上かかるものがざらにあり、
ラストダンジョンにいたっては戦闘も含めて3時間以上かかる。
と、かなり理不尽な点も存在する。
とはいえ前述のシステムも好評で、キャラクターも魅力的であったのでシリーズ化に成功している。



▼ペルソナ2 罪・罰


●あまの-まや【天野舞耶】
『ペルソナ2 罪』及び『ペルソナ2 罰』に登場するキャラクター。
『罰』では主人公。
ティーン向け雑誌の記者で、明るく人当たりの良い性格。
『罪』ではパーティー内で最年長という事もあり、皆のお姉さん的存在だった。
ただし、ファッションセンスは悪く部屋も異常に汚い。
戦闘中の能力は、その正確を反映してか回復・補助系の能力が多い。
『罰』でも、パーティーの平均年齢の上昇などにより立場は少々変わったが
基本的な性格や戦闘中の役割などは変わらない。

ただし、『主人公』という事で台詞をほとんど喋らなくなってしまった。
別に心に傷を負ったとかではなく、単に「主人公だから喋らない、もしくは台詞を表示しない」というだけで、
実際には普通に喋っていると思われる。
しかし、『罪』の主人公である達哉はもともと寡黙な性格というキャラ設定があったため問題なかったが、
明るくおしゃべりな彼女にその役割をシフトさせるのは
いささか無理があるのではないだろうか……

ちなみに戦闘中は、『罪』も『罰』も「チョメチョメ完了〜」だの「ケツまくって逃げるわよー」だの、
喋りまくりなので一安心。

☆関連語☆
無口な主人公 周防達哉


●うわさあくま【噂悪魔】
ペルソナ2に登場する特殊な悪魔。花子さんや口裂け、テケテケや赤マントなどいわゆる都市伝説の存在達である。
このゲームには噂が現実になるというシステムがあるのだが
これも目撃者の話を聞き、それを噂として流すことにより出現するようになる。
実は元々の目撃談は見間違いや勘違いばかり。それを主人公達が現実化していくのだからはた迷惑な話である。


●うわさ-しすてむ【噂システム】
アトラスより発売されたペルソナ2シリーズの世界観にも関わる重大なシステム。
たとえどんな無茶な噂であろうとその街に噂として広まり、
人々が信じてしまうとそれが実現してしまうとんでもないもの。
この噂が現実化したしまう現象はラスボスであるニャルラトホテプがしかけた悪ふざけのお遊びだったらしい。
普通の居酒屋で銃や刀を販売するようになったりはまだ許されるが、
世界終末を描いたトンデモ本が流行してしまい、
その本の内容に書いてあったことが実現していく様はキバヤシが大喜びしそうである。

例)
ヒトラーが復活してSSやラスト・バタリオンを率いて街を襲撃してくる
街の地下には巨大な宇宙船が隠されていてこの街を残して世界は滅ぶ


●じょーかー【ジョーカー】
ペルソナ2罪・罰におけるキーパーソンの一人。
ジョーカーといっても罪と罰とで設定が大きく違う。

罪・・・噂である儀式を行うことにより出現し夢を叶えてくれる存在。
その正体はニャルラトホテプが仲間の一人である黒須淳の、人の理想に導く存在になりたいという願望を利用し、
ジョーカーは夢を叶えるという噂を現実化し淳を洗脳、変化させたもの。
それゆえ本当に夢を叶えることができる。

罰・・・都市伝説でJOKERと呼ばれ、呼び出すと殺したいヤツを殺してくれると噂されていた。
その正体は人の罪や穢れを象徴するペルソナ。呼び出した相手にとりつく。
そのため呼び出したら本当に殺したいヤツを殺してくれるがその実行犯はあくまで呼び出した本人。
作中敵組織がこれをとりつかれた人から取出し、とある人物を復活させるため利用していた。


●すおうかつや【周防克哉】
ペルソナ2罪と罰に出演する達哉の実の兄。
学生時代はパティシエを夢見ていたが、とある事件により優秀な警察官であった父が失職。
事件により達哉はグレ、克哉はパティシエの夢を諦め警察官になることを決意する。
25歳にして巡査部長に登り詰め、県警本部の捜査一課でもやっていけると噂される程のエリートになったが、
心の底ではかつての夢を未だに諦めきれず、休日にはお菓子作りに没頭している。
辛いものが苦手な為カレーを食べた後にコーヒーを飲めない・猫好きだが猫アレルギーと難儀な体質の上に、
赤グラサンを掛けながら色眼鏡で見ないようにと自戒したり、悪魔相手に法律を適用しようとする等かなりの天然。
前述の通り切れ者の筈なのに成長傾向は1のマーク・罪の栄吉と同様の筋肉馬鹿っぷりだが、
良くも悪くも真っ直ぐな正義感を表しているのだろうか。
罪では父の冤罪を知らない達哉の視点ということもあってか顔と言動がキツめであまりいい印象が残らないが、
罰では前髪が「増量」されて見た目・性格ともに丸くなった。
「リセット」の際の達哉の願いの内に兄の事も含んでいたのかもしれない。

連続殺人事件の件でありのまま報告した結果、正気を疑われて捜査本部から外され、
天野舞耶らと合同の調査をするも、証拠を揉み消された上に謹慎処分をくらってしまい、
理想と現実との狭間で今の自分の有り様に悩んでいたが、
舞耶達との交流で自分を見つめ直し、兄として刑事としての自分を再び確立する。
達哉と合流してからは達哉の将来の為に安月給からコツコツと貯金、に代表される弟への愛情を示す行動をとり続けた。
自衛隊の兵器に乗る達哉に中免しか持って無いのに危険だと怒ったり、
動きを封じられた所に振り下ろされた刀を手で受け止めた際の傷を見て、刃物の握り方を説いたりと結構ズレてはいたものの、
これらの行動が項を奏したのかEDで達哉と和解し、克哉は警察官への道を指導して行くことに(ついでに辞めていた喫煙を再開)。
初期ペルソナはヘリオス、後期専用ペルソナはヒューペリオン。

☆関連語☆
周防達哉 天野舞耶 ペルソナ2罰 ヘリオス ジョーカー


●すおうたつや【周防達哉】
ペルソナ2罪の主人公及び罰の仲間。
主なペルソナはヴォルカヌス、アポロ。
過去に父親が犯した罪(濡れ衣だが)やとある放火事件により友達を失い、
他人に対し臆病になり他人に関わることを避けるようになった。
しかし本当は思いやりがあり、困っている人を放っておけない性質である。
ニックネームはタッちゃん。
罪では最初こそなし崩し的に戦っていたが、
ジョーカーを追ううちに過去に放火事件のトラウマによって封印していた罪を償うため仲間達と戦うようになった。
また罰では前作のラストで犯した罪(前作での描写はない)の罰を受けるため一人で戦っていた。
しかし舞耶や仲間の励ましで共にに戦う決意をする。
若干ネタバレになるが罰の達哉は本人でもあるが同時に別人でもあるという少々複雑なことになっている。


●すがわら-だったもの【菅原だったもの】
ペルソナ2罰に登場する菅原陸相が悪魔化というよりも化け物と化してしまった姿。
種族は外道。
ガンに侵され、不老不死を目論んでいたが仲間の須藤竜蔵に嵌められてしまう。
本人の望み通り驚異的な再生力を持つ不死の体を手に入れたが、
その代わりに人の姿と理性を失うという大きすぎる代償を払うこととなる。
しかもその再生能力は、彼に死をもたらす筈のガン細胞によるものと思われるから皮肉である。
戦闘終了後も肉体を再生し、主人公たちに襲い掛かってくるが、落とし穴にはまり奈落の底へと落ちていく。
理性をなくし、死ぬことすら許されない彼は永遠に奈落の底で生き続けることになるのだろう。

☆関連語☆
不死 悪魔


●せりざわ-うらら【芹沢うらら】
ペルソナ2罪&ペルソナ2罰に登場する24歳の女性、罰ではパーティメンバーとして加入する。
大手下着メーカーに勤めており、ヒロイン(罰では主役)の舞那とは高校以来の親友。
男運が悪く、罪罰ともに結婚詐欺師に騙されてしまう。
稽古事に凝っており、結婚詐欺師に復讐するためジムでボクシングを学び、
実際戦闘でもボクシングで戦い、OPデモでは鏡を叩き割っている。
また占いも好きで、悪魔との交渉では占いをしたり、噂を信じてJOKER呪いを行い、事件になってしまう。
なにかと仲間のパオフゥに絡んでおり、EDでは仕事を辞めて彼のパートナーとして一緒に働いている。
ちなみに罪でも罰でも彼女と舞那がルームシェアしている部屋に入れるのだが、絶対に彼女の部屋には入れない。

しかし、会社勤めで髪を赤く染めているのはアリなのだろうか…


●ふこうのふらだんす【不幸のフラダンス】
ペルソナ2における雑魚の攻撃の一つで効果はこちらの所持金が半減するというもの。
特定の敵だけが使ってくるだけとはいえ、
酷い時には1ターンに何度も使われてしまうので一気に所持金が減る。
もし仮に敵3匹が一斉に使用すると、所持金がいきなり8分の1になってしまう。
防ぐ手段は存在しないので、これを使用する敵がいるダンジョンは長居せずにさっさとクリアしてしまおう。


●へりおす【ヘリオス】
ペルソナ2罰に登場する周防克哉の初期&専用ペルソナ。
元ネタはギリシャ神話の太陽神。
性能的に問題はないのだが、特筆すべきはその見た目。
ヘリオス自身には動物との関連は全くないのに黒猫(しかも結構可愛い) という、他のペルソナとは趣旨が異なるもの。
克哉の「猫好きだが、猫アレルギーで触れない」という設定から、
別人格のペルソナが猫の姿をとったものと思われる。
…しかし25歳の堅物警察官の初期ペルソナがこれでいいのだろうか。


●ぺるそな‐つー つみ【ペルソナ2 罪】
1999年に発売されたペルソナシリーズ二作目。
システムが前作と少々異なるものの

・噂システムの導入や複数のキャラによる交渉、
・ネタに走り気味のキャラにより雰囲気は明るく
・難易度も前作より遥かに優しくなっている

などライトユーザーや新参ユーザーに配慮した作品となっている。
また一部前作のキャラが出てくるなどのファンサービスもある。

ストーリーは前作から3年後、
主人公の周防達哉達はある出来事によってペルソナの能力が覚醒。
戦いのなかで判明する秘密結社の陰謀を暴きつつ、
自分達が過去に犯した罪を乗り越えていくというもの。
しかし中盤から噂によって、旧ナチスのヒトラーとラスト・バタリオンが復活
→実は主人公達の住んでる街は宇宙船だったんだよ!!な、なんだってー?!
→舞台となる街以外世界滅亡というぶっ飛んだ展開となり
最後には鬱EDのまま「罰」に続くという流れで「罪」は終了する。

主人公が代々不幸な目に遭うシリーズではあるが、
そんな中で屈指の不幸キャラである達哉の不幸っぷりを是非ご堪能あれ。


●ぺるそなつーつみ・ばつのせかいかっこかり【ペルソナ2罪・罰の世界(仮)】
以降ネタバレ


実は罪と罰の世界は互いに平行世界になっている。
なぜなら罪で世界が壊滅しEDにて達哉達がかつて出会わなかったことにすれば、
もう一つの壊滅しなかった世界を作れることが判明し実行したため。
そのため他の作品のように罪の世界をリセットし罰の世界になったわけではないので罪の世界は存在している。
イメージ的にドラゴンボールのトランクス。
それゆえ罪と罰にでてくるキャラは限りなく近い別人ということになる。
また、達哉の項目にも書いてあるが本人であって本人ではないというのは、
罪側の達哉が罰側の達哉の身体に乗り移っていることを示している。



●ぺるそな‐つー ばつ【ペルソナ2 罰】
シリーズ3作目にして罪の続編。
罪でも出演した舞耶が今回の主人公である。

1から三年後、天野舞耶はここ最近とある少年と会ってからデジャ・ヴを感じるようになる。
そんな中取材のため訪れた「七姉妹学園」で殺人事件が発生。
「犯人」に殺されると思った瞬間、ペルソナ能力が覚醒する。
それを契機として自分に課せられた数奇な運命と対峙することとなる・・・

システムは「罪」とほとんど変わらないが、作品の雰囲気がガラリと変わっている。
罪が「子供と大人の境にある者達の物語」だとすれば、
罰は社会の様々な出来事を見た「大人達の物語」と言えるだろう。
そのためキャラが発する様々な言葉などに魅せられ、この作品を神と崇めるファンも多い。

「罰」から始めるのも良いが、「罪」から始めることを強くオススメする。


●みしな-えいきち【三科栄吉】
ペルソナ2罪&罰に登場するキャラクター。
罪では仲間のペルソナ使いとしてパーティに加わる。
痩身で髪を青く染め、更にナルシストな春日山高校の番長。
ニックネームはミッシェル。
周りからは死神番長と言われているがケンカで勝った相手のパンツを脱がすため一部からパンツ番長と言われている。
しかし実家は寿司屋を営んでおり、父の影響か中身は仲間思いのバリバリの江戸っ子だったりする。
主人公の達哉たちとは幼なじみだが、とある事件をきっかけに離ればなれになった。
そのため高校生になって達哉に果たし合いを申し込んだ時も、幼なじみとは全く気づかなかった(これは達哉らも同様)。
バンドのボーカルも務めており、悪魔とのコンタクトで歌いまくったり、
達哉やゆきのと拳で語ってみたり人生を語ってみたりと芸達者な一方、漢らしいところを見せたりして好感が持てる。
また子供の頃はいわゆるぽっちゃり系で、そのことがトラウマで今では好物の肉類(特に脂身)を封印している。
ちなみに使用武器はギターケース型の銃という、RPGには珍しい銃を使う。


●らすと・ばたりおん【ラスト・バタリオン】
ペルソナ2罪に登場する、第四帝国最後の部隊ラスト・バタリオン。
ペルソナ2罪の噂が真実になる力によって復活した。(ヒトラーも)
この部隊をゲーム内に登場させたことによって、
アトラスはユダヤ人によって指揮されている『ナチハンター』から注意文章をもらっている。
さすが、古今東西の神や悪魔を敵として登場させている女神転生シリーズのアトラスらしいエピソードといえよう。


●りさ・しるばーまん【リサ・シルバーマン】
ペルソナ2に登場する七姉妹学園の2年生の少女。
罪ではメインキャラの一人としてパーティに加入する。
あだ名はギンコ(栄吉命名)だが、デビルサマナーに登場する同名のキャラとの関係は不明。

生粋のアメリカ人だが、父の日本好きが高じて日本国籍を持ち、英語が全く話せない。
罪では父親との関係はあまり良くなく、あてつけに大好きなカンフー映画のマネで
広東語を使ったり、戦闘でカンフーで戦ったりしている。
一方の罰においては関係は修復され、親友と一緒にアイドルデビューしている。
達哉のことが大好きで、しばしば彼を情人(チンヤン)と呼び、積極的にアピールしている。

罪の会話中の選択肢によって達哉との仲が「恋人!?」になったり、「愛人!?」になったりする。
なお、関係が「恋人!?」のデータを罰に引き継いだ場合、罰のイベントで若干2人のセリフが変化する。


●ロンギヌス・サーティーン【聖槍騎士団】
ペルソナ2罪の後半に登場する敵集団。
噂の力によって蘇ってしまったアドルフ・ヒトラー率いる13人のサイボーグ達。
聖槍騎士団の名の通り、一人一人がイエス・キリストを貫いた槍・ロンギヌスのコピー品を有している。
強力な電撃攻撃「ガイティスブリッツ」と3ターンの間ペルソナを完全に封じる
「ロンギヌス・コピー」等の厄介な攻撃手段を持っており
一人だけでも厄介なのにそれらを3人・4人同時に相手にしなければならない為、攻略上の大きな壁となっている。

ちなみに、ナチスのサイボーグである為、
彼らに振り分けられたナンバーはドイツ語読みされているのだが集団で呼ばれる時はサーティーンという英語である。
普通に考えればツッこみ処なのだが、そもそもにおいてこいつ等が出現したのが人類滅亡のトンデモ本が元なので
ある意味このいい加減さが彼らの存在の本質を顕しているのかもしれない。



▼ペルソナ3


●あいぎす【アイギス】
ペルソナ3に登場する、シャドウを倒すために作られた人型兵器娘。
ペルソナシリーズ初のロボ娘仲間ということで一部の人間から絶大な人気を誇る。
口癖は軍隊口調をパロディしたような『〜であります』
終盤になると人間らしさを手に入れ普通の口調になるのだが、
初期のポンコツロボっぽい方が好みという人間が少なからずいる。
ちなみに彼女に付けられたアイギスという名前は、
ギリシャ神話に登場する女神アテネの持つ盾であり、読み方を変えるとイージスとなる。
ゲーム終盤に攻撃用人型兵器でありながら、なぜ盾を関する名前を与えられたか語られることになる。
だが、なぜ女性型で製造されたのかという理由は語られない…


●いおり-じゅんぺい【伊織順平】
ペルソナ3(以下P3)の仲間キャラの一人で、主人公のクラスメート。
お調子者で野球帽(風呂に入る時でも取らない)とあごヒゲがトレードマーク。
シナリオでは「不良にビビって殴られる」「主人公の大活躍に嫉妬し、突っ掛かってくる」
と、損な役回りに加え、戦力的にも後で仲間となるコロマル(犬のペルソナ使い)の方が使えるという、
P3で屈指のダメ男でありネタキャラ。

が、本編のED後にあたる後日談のシナリオでは
バランス改善により戦闘では所持スキルが使いやすさが向上。また高HP、自動HP回復スキル所持と安定。
精神的にも一回り二回りも逞しくなり、物語が進むにつれ暴走しだすメンバーをいさめたりと
本編のダメっぷりがウソのような大活躍を見せる。
レベルアップ時の「テレッテッテー」を中心に「空気詠み人知らず」「お手上げ侍」といった
彼の生み出した独特な名(迷?)台詞は順平をどこか憎めない魅力あるキャラクターにしている
・・・・・のかもしれない。

☆関連語☆
テレッテ


●いごる【イゴる】
ペルソナ3(フェス)において全滅すること。
由来は、全滅するとベルベットルームにいるイゴールが画面に現れ、セリフが流れることから。
真・女神転生3ノクターン(マニアクス)ほどではないが、よく全滅の憂き目にあうため、
家ゲーRPG板には「ペルソナ3で全滅したらageるスレ」が存在する。

・移動中、敵シンボルに攻撃されると先制を取られる
・相手の弱点をついたりクリティカルを出すと、そのキャラはもう一度行動できる
・これまでのペルソナシリーズと違い、魔法が必中ではない
・更に今までのように移動中にSP(MPみたいなもの)、レベルアップでHPとSPが回復しない
主人公が死ぬとゲームオーバー

というシステムにより、近年稀に見るよく全滅するゲームになっている。
特に先制された場合、下手をすると体制を整えたり、
ロクに反撃できないまま全滅しかねないほど敵の攻撃がえげつない。
これがレベルアップ直後や長時間プレイ中だったら目も当てられない…

☆関連語☆
パトる


●ころまる【コロマル】
ペルソナ3に登場する長鳴神社にいるただの野良犬。
かと思いきや、ペルソナ発動能力を持っていたために主人公達の住む寮で飼われることとなった。
犬なので当然持っているペルソナはケルベロスである。
長い野良生活のおかげなのか、能力が高く、ヒト科の仲間である順平よりも位は上なのだ!
犬なので人語は喋れないが、ロボ娘仲間のアイギスだけはコロマルの考えてることが分かる。
プロデューサーによると元ネタはジョジョの奇妙な冒険に登場する、犬のスタンド使いイギーである。


●こんせんたらふー【コンセンタラフー】
ペルソナ3の登場キャラ・桐条美鶴の代名詞ともいうべきコンボ。
内容はいたって単純で、魔法の威力を一度だけ2.5倍化するスキル「コンセトレイト」をかけてから敵全体を混乱させる「テンタラフー」を使用するというもの。
このコンボで混乱させる確率が上がるわけでも無く、しかもコンセントレイトの効果はそこで消えてしまう。
終盤の戦闘では敵を素早く一掃するのが好ましいペルソナ3において、ここぞという局面でコレを使用され、いらぬ被害と労力を強いられたプレイヤーは数知れない。
なまじコンセントレイトが優秀なスキルである為、それを無駄にする彼女の行動はAIが頼りにならないという事実を改めてプレイヤーに教えてくれた。

ちなみに、同じように真田明彦というキャラも、あと一撃で倒せる状況でもトドメをささずに攻撃力を低下させる「タルンダ」を使用する。
その為、彼は多くのプレイヤーから「タルンダ先輩」という愛称で呼ばれている。
美鶴の方もごく一部では「コンセンタラフー先輩」と呼ばれるが、語呂が悪いのかあまり浸透はしていないようだ。


●てれって【テレッテ】
ペルソナ3の登場人物、伊織順平の別称もしくは蔑称。
レベルアップ時の「テレッテッテー!順平はレベルアップ〜!」というセリフから命名された。
順平はコミカルなシーンではこのような珍発言を連発し非常に活き活きとしている一方
本筋ではイベントを経てもいっこうに人間的な成長が見られずプレイヤーを苛立たせ、
戦力的にもなんとなく使えないイメージが強いうえに戦闘時のグラフィックもやたら出来が悪く
前作ペルソナ2で同じ声優が演じたメインキャラが良キャラだったこともあり
発売後数日にして完全にネタキャラとして定着した不運な人物である。


●べいべべいべ【ベイベベイベ】
ペルソナ3の通常戦闘曲の通称。正式名称Mass Destruction。
外人のラップ・ディスコっぽいボーカルメイン。
相当オサレ。とりあえず聞いたら忘れられない中毒系の曲。

マス ディストラクション・・
ウゥイェイ、ダ・ザラッタッタ、ザラッタッタオゥ♪
ベイベベイベ、ダ・ザラッタッタ、ザラッタッターウゥ♪

          ,へ ● へ
   o    o    /           o
  オ   オ    \    ォ゚   オ
           //
ウゥイェイ、ダ・ザラッタッタ、ザラッタッタオゥ♪
ベイベベイベ、ダ・ザラッタッタッタートゥ♪
            へノ
   o    o     /        o
  オ   オ    ●     ォ゚   オ
           /  \
ベイベベイベベイベベイベベイベベイベベイベベイベベイベベイベ、
ベイベベイベベイベベイベベイベベイベベイベベイベベイベベイベ♪     
          \/
   o    o    \/            o
   K    k     ●      λ    K
            」
アァ〜ウゥ〜♪


●ぺるそなすりー【ペルソナ3】
自分の別の側面(ペルソナ)に関わる物語であるペルソナシリーズの最新作(平成19年3月現在)
ストーリーは物凄ーく真面目なのだが、魅力的な女性キャラ達と(オマケで男キャラも)
アドベンチャーパートで話して好感度をあげるというシステムのせいで
最後まで恋愛シュミレーションの様相を呈しているRPG

メニュー画面からキャラデザ、音楽まで一貫してポップさをコンセプトに纏められており
特に音楽はラップからロック調まで幅広いジャンルと通常戦闘を含む多様な場面でのボーカル入り楽曲の多用で評価が高く
ヤフオクでは一時期サントラの初回限定版が新作にもかかわらず一万円を超えた。
といっても通常版との違いはディスクのレーベル面がカラーなだけなのだが・・・
これが 信者の サガか


●ぺるそな-すりー-ぽーたぶる【PERSONA3 PORTABLE】
PS2で発売されたP3のPSP移植作品、略してP3P。
だが、P3フェスの本編(エピソードユアセルフ)をベースにした上に、
さらに単なる移植とは言えないほどの要素を追加している
以下はその追加要素。
・女主人公の追加
・新曲追加
・新規コミュやイベントの追加
・新規ペルソナ追加
・エレベーターボーイ・テオドアを初めとした新キャラクターの追加
・ビジョンクエストの追加およびP4に登場したマーガレットの出演
・戦闘で仲間に直接命令が可能に
・P3で死亡したキャラを、条件を満たせば生存させられる
などである。

しかし一方では
・男主人公はオリジナル版から変更なし
・オリジナル版のアニメムービーは、OPアニメの一部を除いてカット
・街中の移動がポイント選択式に変更
・追加要素の大部分は女主人公のみでしか楽しめない
と、やや残念な部分も残っている。
だが基本的にはオリジナルをプレイした人も、そうでない人も楽しめる内容になっているといえるだろう。
特に、主人公の性別の違いで同じイベントでもテキストが大きく異なっていたりするので、
単なる主人公選択式とは言わせないものになっている。
ちなみに、P3フェスの後日談はカバーしていないのであしからず。


☆関連語☆
ペルソナ3 ペルソナ3フェス 移植


●ぺるそな3のしゅじんこう【ペルソナ3の主人公】
名前はプレイヤーが任意で決定可能。CVは石田彰。
ただし漫画のみ「有坂湊」という名前が最初から付けられている。

・本編が始まる前、両親がニュクス(ラスボス)によって殺される
・その場にいた「アイギス」により、ニュクスを封印するための器にされる
・封印していた影響で同年代の人達に比べ自我が希薄。
 行動も他人の行動を見て真似しそれらを組み合わせているだけ
・続編であるフェスではニュクスを封じる(本当はニュクスを故意に召喚しようとする
 人の悪意の塊からニュクスの封印を護るため)人柱となり死亡する。

など同シリーズの他主人公以上の不幸っぷりを発揮。
しかも2の達哉のようにある程度救済するイベントがあれば良いのだが、
それすらもない(自身は納得の末人柱となったようではあるが)。
ラスボス前、人柱であることが判明するイベントで流れる「封印」という曲が
さらにその悲痛なまでの決意を盛り上げている。


●ぺるそな3 ふぇす【PERSONA3 FES】
2007年4月19日発売。
2006年7月13日に発売された「ペルソナ3」に多数の追加要素をプラスし、
更にメインキャラクターのアイギスを主人公にした後日談が収録されている。
「通常版」と「アペンド版」があり、「アペンド版」は初回起動時に「ペルソナ3」が必要。

この項では後日談を紹介する。

後日談の大まかなストーリーは「時間の空回り」によって3/31から時間が進まなくなり、
その原因を究明する、といった内容。アイギスは本編主人公の力(ワイルド)に目覚め、
本編の仲間と謎の新キャラクター「メティス」と共に事件の解決を目指す。

歯ごたえのある戦闘難易度やそれまでのペルソナシリーズのアレンジを織り交ぜた
音楽は好評な反面、本編主人公の不遇っぷりやそれに対しての救済イベントがないこと、
メインキャラクター達の言動がどうにも受け入れがたい、様々な用語を仕込んだはいいが
結局風呂敷を包みきれていないなどの理由からストーリーは不評である。


●やけくそ【ヤケクソ】
ペルソナ3に登場する状態異常の一つ。
操作を受け付けず、通常攻撃を繰り返し、攻撃力があがる反面防御力が下がる。

いわゆるバーサク



▼ペルソナ4


●いざなぎおおかみ/いざなぎのおおかみ【伊邪那岐大神】
ペルソナ4の真のラスボス戦で主人公が生み出したペルソナ。
それだけだと単なるイベント用だが、二週目以降ペルソナ合体に
「ダブルヒランヤスプレッド」という特殊合体が追加され、
指定された十二体(ペルソナ所持限界数)のペルソナを揃えることで本編中でも使用可能となる。
能力は闇属性と光属性以外に耐性を持ち、
攻撃面では四属性の単体魔法と万能属性の全体魔法を持つ。
確かに強いが、ペルソナ全書に登録されない上に
合体素材のペルソナからスキルを継承しない事を考えると微妙である。
P4Gではスキルカードによりかなり自由にスキルのカスタマイズが可能になったが、
その周しか使えない事には変わりない。

ただ、スキルカード「勝利の雄たけび」はこいつからしか入手できないので、1回は作ることになるだろう。


●がったいよほう【合体予報】
ペルソナ4に登場するシステム。
ペルソナ合体により新たなペルソナを誕生させる際、
指定された条件を満たすように合体を行うことで誕生したペルソナに予報に応じたボーナスが与えられる。
例えば合体予報が「魔術師のアルカナをもつペルソナを素材にする→スキル『ジオ』の習得」だった場合、
魔術師アルカナのペルソナを合体の際に素材にすると、
誕生したペルソナは合体の際に引き継いだスキルとは別にジオのスキルを習得する。
このとき、本来はジオを継承できないペルソナであってもジオを習得する。
日付と言う概念が存在する本作とマッチしたシステムであり、
ペルソナ作成にさらに幅を持たせることができる。

……が、これにより合体廃人たちの心に火がついた事は言うまでも無い。
理想のスキル構成をもつお気に入りのペルソナを作成するため、

 ・「所持スキルのひとつが同じスキルランクを持つ別スキルに変化する」予報を用いて本来物理攻撃を習得しないペルソナに無理やり物理攻撃を習得させる
 ・合体事故で誕生するペルソナにも予報が適用されることを利用し、事故ナギにさらにスキル「武道の心得(物理スキルのHPコストが半減)」などを習得させる
 ・目当てのペルソナを完成させるための合体素材となるペルソナを作成するため「だけ」に1周ゲームをクリアする
……といった行為が行われている。

遂には合体事故とスキル変化という2大ギャンブルを乗り越え、
強力なスキルを複数もつピクシーなどを作りだす猛者まで現れた。
誕生したペルソナのパラメータやスキルをパワーアップさせる「ACマラソン」と合わせ、
ペルソナ4の合体は極めようとするとシリーズ中屈指のマゾさを誇る。

なお、リメイク版の「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」では
ペルソナに任意のスキルを習得させられるアイテム「スキルカード」が登場したため、
合体の際にそこまで手間をかける必要は無くなった。
これには「ペルソナ作りが楽になった」という声もあれば、
「決定とキャンセルを繰り返して作った方が愛着を持てる」という意見もある。


●じこなぎ【事故ナギ】
ペルソナ4における、ある意味究極のペルソナ。
事故と付くと何やらイメージが悪いが、要するに合体事故を利用して作成されたイザナギの事である。
主人公初期ペルソナであるイザナギは、オリジナルデザインペルソナの中でも中々の格好よさで人気があり
成長させるとパラメータの伸びが良く、
これまでのシリーズにあったゲーム後半で通用する専用ペルソナが主人公には存在しない
等の理由から強力なスキルを仕込もうとする人が多かった。。
しかし、イザナギの属するアルカナ「愚者」は作成するのが難しく、
特にレベルの低いイザナギには有用なスキルのみの継承はほぼ不可能である。
そこで、合体事故を利用し優れたスキルのみを継承させるという手法が考案された。

簡単にやり方を説明すると
「イザナギ以外の愚者ペルソナを所持し、
素材のスキルを厳選し継承させたいスキルが揃ったら合体事故を待つ」と言うもの。
言うのは簡単だが、実際には凄まじい苦労が伴う。
作中、主人公のステータスである勇気・知識・寛容・根気(ついでに幸運)が
プレイヤー自身にMAXである事が必要などと揶揄されるほど。
更に、拘る人は特殊な条件を満たしてスキル変化合体を狙ったり、
戦闘後に条件を満たすと発生するアルカナチャンス全42種の中の効果の一つ
スキルのパワーアップにて、イザナギが最初から所持しているスキル強化を行ったりもする。

実はペルソナ1の時にも、同じように合体事故を利用した継承が考案されており
合体に対するメガテニスト達の並々ならぬ情熱を魅せつけてくれる。

☆関連語☆
悪魔合体 魔法継承 合体事故


●たつみ かんじ【巽 完二】
ペルソナ4に出演するキャラクターの一人。初期ペルソナはタケミカヅチ。CVは関智一。

染物屋に生まれた為、見掛けによらず裁縫が得意。
しかし小さな頃にその事を「男らしくない」と理由で馬鹿にされ、その反動で
不良になり、喧嘩に明け暮れていた。
劇中に登場する彼の心の影はそうした「男らしくありたい」が自身の中で
肥大・暴走したものである。

自身の影を自覚してからは少しづつではあるが「本当の男らしいという事」を
模索しているようで、彼のコミュニティでは模索し徐々にその答えを得る彼との交流が
描かれている。


●てんじょうらくど【天上楽土】
ペルソナ4に登場する6番目のダンジョン。

豪奢な装飾の施された石造りの柱や壁、石畳に木々が絡まり、
ところどころ浮き島のような構造になっており、一面が静か。
仲間キャラは「天国みたい」と表現していたが、シャドウが蠢いているということを除けば
まさに天国と呼ぶに相応しい荘厳な景色といえる。

その理由(他にも理由があると言えばあるのだが)は
堂島菜々子の「母を亡くして寂しい」「天国にいる母に会いたい」という、
閉じ込めていた感情が顕在化したためである。
まさに天使。

また、プレイヤーの多くは即クリアを目指すダンジョンとして有名。
それは今作屈指のキャラ、堂島菜々子が最奥に捕らわれているからである。
まさに捕らわれのヒロイン。

余談だが本ダンジョン探索時に流れるBGM「HEAVEN」は、本作屈指の名曲である。

☆関連語☆
【天国】 【堂島菜々子】


●どうじま-ななこ【堂島菜々子】
ペルソナ4に登場する主人公の叔父である堂島遼太郎と堂島千里の一人娘。
主人公にとっては従妹にあたる、小学1年生の女の子。
幼い頃に母を亡くし、多忙な父に代わって家事を担う。そのせいか、年齢よりしっかりしている。

本作における「正義」コミュの担い手。
暴走族を「かっこいい」と称したり、ヒラメが好きだったりと、小学一年生にしては趣味が変わっている。
ジュネス(ジャスコみたいなもの)が大好き。ジュネスのCMソングを序盤はよく歌う。
彼女の言葉がきっかけで真エンドへいけるため、中々重要なキャラである。
また、あきらかに不味い料理に対して「おいしいよ」と励ますなど空気も読める。

色々書いてきたが、一番言いたいことは本作をやったプレイヤーの大半がナナコン(菜々子コンプレックス)になることである。
・振付けありで若干舌足らずな感じで歌う。
・七夕で自分の願いより主人公や叔父の健康、果ては世界平和を願う短冊を飾る。
・敵に攫われる。
・生死をさまよう。しかも展開次第で死んでしまう。
・「お兄ちゃん大好き!」
・「お兄ちゃんと結婚する」と叔父の前で宣言。この後主人公はしっかり釘を刺される。
等がある。
本作は様々なヒロインがいるが、菜々子がヒロインだと言う人が多い。
可愛いは正義!!

☆関連語☆
【ロリコン】【ヒロイン】


●とくだしげきじょうまるきゅうざ【特出し劇場丸久座】
ペルソナ4に登場するダンジョンの一つ。
どう見てもハッテン場にしか見えない「熱気立つ大浴場」のように、一風変わったダンジョンが多いことで有名なペルソナ4だが
その中でも一際変わった…いや、ブッ飛んだダンジョンがこれである。

このダンジョン、仲間キャラクターの一人で現役アイドルでもある久慈川りせの
「作られた虚像の自分ではなく、本当の自分を見て欲しい」という願望から生まれたものなのだが
その形状はなんとストリップ座。
…いくらなんでも見せ過ぎではないだろうか。

一応、見た目「だけ」はサウナだった「熱気立つ大浴場」とは違い
こちらは至る所にあるリップマーク&セクシーポーズをとった裸の女性(とおぼしき)シルエット
加えて、悩ましげな女性の吐息のようなBGMと、攻略中の所を家族にでも見られようものなら
あらぬ誤解を受けるであろうことほぼ確実な代物となっている。

だが、このダンジョンのブッ飛びっぷりは外観だけにはとどまらない

このダンジョンのボスは、やたらサイケデリックな体色をした女性型のキャラなのだが
「洋モノのヌードダンサーとかがクネクネ絡んでいるあのポール」にまとわりつきながらこちらに攻撃をしかけてくるのである。
それだけならまだしも、HPが減って追い詰められた状態になると

『股間(と思われる部分)を激しくそのポールにこすりつけながらスキルを使用してくる』

のだ…(しかも、ご丁寧に「グチュグチュ」という水音つき)

結局、シナリオ上ではこのボスに勝つことは出来ず
仲間の一人の決死の特攻により勝利することが出来るのだが
そのことを理不尽に思うより先に、何だか納得してしまう。
お子様には教育上とてもとてもよろしくないボスキャラ&ダンジョンであった……ふう。

☆関連語☆
熱気立つ大浴場


●ねっきたつだいよくじょう【熱気立つ大浴場】
ペルソナ4で2番目に訪れるダンジョン。仲間の一人である巽完二の
抑圧された心から生み出されたダンジョン。一見ただのサウナ場なのだが
入り口にいくとマッチョなアニキの声で「ボクのかわいいコネコちゃん」だの
「さあ力を抜いて」などの声が聞こえ、ダンジョン内にいたるところに男子専用の文字。
さらに裸にふんどし姿の完二の影が「女人禁制!突☆入!?愛の汗だく天国!」などという
看板背負いながら登場し女は嫌いだ男がいいと叫ぶなどあきらかにハッテン場を想像するダンジョンとなっている。
さらにボスは裸でふんどし姿の完二の影が薔薇を背負い男性のシンボルマークを武器にして
部下にタフガイとナイスガイというマッチョをしたがえて登場というとんでもない状態である。
なおボス敗北時のせりふは「いくうううううう」である。
ちなみにいっておくと完二はホモではなくただ女性恐怖症なだけである。


●ぶったい-えっくす【物体X】
アトラスのRPG「ペルソナ4」に登場する里中千枝・天城雪子両名が共同開発したカレー型兵器。

気になる材料はにんじん・じゃがいも・玉葱・ピーマン・まいたけ・ふきのとうに
片栗粉・強力粉・唐辛子・キムチ・白黒胡椒。
隠し味として千枝の好きなチョコ・コーヒー牛乳・ヨーグルト・魚介類
その他それらしいものと食べる人への愛情(義理)。市販のルーは何処へ行ったんだろうか。
大方の予想通りカレー鍋からは黒魔術よろしく紫色の気体が立ち昇り、開発者二名は味見前にさじを投げた。
陽介が何の疑いも無く箸をつけたことを見るに見た目カレーの体をなしてはいたようだが、そこは物体X。
口に入れた瞬間陽介は言葉にならない呻き声を発し、挙句エチケットタイムに突入する暇も無く茶色の霧を噴出し椅子に強く頭を打ち付けることに。
「霧の出る日には誰かが死ぬ」というゲーム中の怪事件を律儀に体現してみせた。

場の空気を読むことに長けた(というキャラ設定の)陽介が声を張り上げ激怒するシーンは全編通しても数少なく、
安易に「愛があればLove is OK!」などとのたまった日には城島リーダーと仲良くボコスカプレスされることだろう。

余談ではあるが戦闘メンバーである千枝・雪子・直斗と恋人関係になるとそれぞれ手作りの料理(いずれもSP全回復)をくれることがあるのだが、
コミュ中で料理の練習をしている雪子や単独で料理の腕を披露しない直斗はともかく、何の脈絡も無く千枝にプレゼントされる手作りマフィンは
宝玉輪やソーマといったエリクサー系便利アイテムとは別の意味で使い辛い逸品である。


●ぺるそな-ふぉー【ペルソナ4】
通称「P4」ペルソナシリーズの第四作。シリーズ中唯一、テーマ性にそった副題を持たない。
P3が近代的な都会を舞台にしていたのに対し本作は稲羽市という片田舎を舞台に、
転校生である主人公は仲間たちと共に奇怪な殺人事件とそれに関連する「マヨナカテレビ」の謎に挑む。

NPCとの交流を通じて、ペルソナの力を高める「コミュ」は今作も健在。
仲間全員にそれぞれのコミュが振り分けられ、前作ではイマイチ希薄であった「仲間同士の絆」もよりクローズアップされた。
前作の仲間達は都会的でかっこいい反面、どこか人間味に欠けていたが
今作の仲間達は二枚目になりきれない欠点を持っており、主人公も含めて親近感が持ちやすい。
誰しも表の顔と裏の顔がある、というのがペルソナシリーズに共通したテーマだが
どちらの顔も現実にいそうな等身大の人間だというのは、本作の特徴の一つだろう。

主人公達の戦う相手が、なんらかの組織ではなく単なる一個人だということも、今までのシリーズにはなかった点である。
テレビに入る事はもちろん出来ないが、事件自体は現実にも起こり得るものだと言うことも
このゲームの登場人物に感情移入がしやすい理由になっているのではないだろうか。

戦闘は全般的なバランスが見直され、バランスブレイカーであった「ミックスレイド」の廃止や
全くと言っていいほど使いでのなかった物理系スキルも本作では有効なスキルとなっている。
その反面、難易度は更に高くなり雑魚・ボス戦ともに気が抜けない。
批判される事の多かった味方のAIも改善され、プレイヤー自身が操作する事も可能になった。

他にもゲイネタ満載の「熱気立つ大浴場」やストリップ劇場である「特出し劇場丸久座」等のかなりイッちゃったダンジョンや
「ボイドクエスト」を初めとする様々なパロディ等、小ネタも利いている。
元々、続編の改良には定評のあるアトラスではあるが、本作は良作であったP3を更に昇華させた傑作と言えるだろう。


●ぺるそなふぉー ざ・ごーるでん【ペルソナ4 ザ・ゴールデン】
PS2で発売されたペルソナ4のPSVita移植作品、通称P4G。
・新キャラクター「マリー」の追加
・永劫(マリー)・道化師(足立透)コミュ追加とそれぞれのアルカナに対応したペルソナの追加
・スキルカードの追加
・合体時のスキル継承が任意で選択可能
・レベルアップ時の必要経験値減少
・難易度を5段階で選択可能
・行動可能な期間が12月24日から2月9日までに
等、新要素に加え全体的な難易度がかなり下げられ、初めてのユーザーにもとっつきやすくなった。
スキルカードにより一部を除くほぼ全てのスキルを覚えさせる事が出来るようになった為、
好きなペルソナを最後まで使っていけるようになった。
事故ナギさんに頼らなくてもイザナギを最後まで使っていけるよ、やったね。
因みにマリーは攻略対象なので、最高6股だったのが7股になった。


●ぺるそなふぉーのしゅじんこう【ペルソナ4の主人公】
名前はプレイヤーが決める。CVは浪川大輔

彼の愛称は「番長」。
何故「番長」なのか・・・
それは彼のぶっ飛んだ行動が由来している。

・転校初日、担任の教師から「都会から田舎に来た」ということで『落ち武者』と評されるが、それに対して即座に突っ込む
・登校途中、同じクラスメイトが自転車でコケてもそっとしておく。
・放課後、仲間が食べている赤いきつねを「一口だけ」という忠告を無視してひたすら食べ続ける。
・林間学校での夕食であるカレー(殺人的にマズい)を食べるフリして捨てる。
・文化祭の打ち上げで、仲間の経営する旅館に泊まる。温泉に入るが、そこには女性たちが先客でいた・・・
 彼はそこで逃げ帰るどころか、仲間にその場で踏みとどまる指示を出す。
・その後、リベンジとして夜這いをかけようとする、その時の決断も仲間から「決断早っ!」といわれるくらい早い
・神様に対して「人間の可能性を見せてやる」と言い放つ。

ついでに文化祭での女装大会ではスケ番の格好で登場するため、恐らく公式で「番長」の可能性が高い。
ちなみに前作と違って死なないので、その辺を気にする人も安心。



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