魔導物語シリーズ


▼魔導物語シリーズ

【アルル・ナジャ】
【お前が欲しい】
【開幕弱体化】
【シェゾ・ウィグィィ】
【ファジーパラメータ】
【魔導物語】
【魔導物語シリーズ】
【魔導物語〜はなまる大幼稚園児〜】
【闇の剣】
【ラグナス=ビシャシ】
【リザレクティア】
【ルルー】
【わくわくぷよぷよダンジョン】


▼魔導物語シリーズ


●あるる・なじゃ【アルル・ナジャ】
魔導物語の主人公。
一流の魔導師を目指す少女で、潜在的に強大な魔導力を秘めているために
様々な変態達に狙われることとなった苦労人。
幼児体型で心優しいキャラクターとして有名だが、
初期はナイスバディーで、説明書には少し残酷な性格とまで書かれていたことも。
冷静に考えれば、ぷよぷよだってあの世界では立派な生き物。
そのぷよぷよを消しまくって楽しんでいたのだから
その性格の悪さは推して知るべし。

ちなみに、シナリオライターの厨くさ・・・もとい壮大な裏設定によると
数万年に渡って神々と戦い続ける超輪廻外生命体となる予定だったらしい。


●おまえが-ほしい【お前が欲しい】
魔導物語で最も有名な迷セリフ。
発言主のシェゾが、人間を魔導力の入れ物としか見ておらず
自分の欲しいものは他人も欲していると信じているため
よくセリフの一部を省略するために生まれたセリフ。
大抵の場合、お前の魔導力が欲しいか、お前の持ってるアイテムが欲しいかのどちらかである。
類似例に、「アルル(の魔力)は俺のもの」
ルルーの(魔力を持たない)体には興味がない」
「サタン(の魔力)も俺がもらう予定」
SS魔導物語でついに技となって登場、効果は一撃必殺。
「お前(の命)が欲しい」ということだろうか。

ごくまれに、ナンパ目的で使用されることもある。


●かいまくじゃくたいか【開幕弱体化】
魔導物語におけるシェゾの様式美。
詳しく説明すると、この闇の魔導師は魔導学校に入学した時点で
学校で習うような魔法は全て習得し、教師の誰よりも強かったという
ありがちな天才設定があるのだが、その後も設定のインフレを一身に背負い続けて
魔王の後継者だの、勇者の生まれ変わりだの、天地魔界に名を轟かす最強の魔剣の持ち主だの
いわゆるボス耐性を設定としてもってるだの(というか元々ボスだった)
まともな修行ではレベルが上がらない程鍛えぬいたので他人の魔力を吸収して無理やり強くなるだの
とりあえず美形の魔法剣士にありがちな設定を挙げれば大体当てはまる程になってしまったのだ。
特に魔力吸収の理由が修行が面倒臭いから、
既に鍛えぬいた=レベルカンストしてるためという理由にされたのが問題なのか
普通は設定上強いがゲーム上では低レベルとかになる所が、この男は毎度弱体化イベントを用意されている。
しかも、レベルアップで新しい魔法を覚えていくというゲームの都合上
魔力吸収を生業にしている癖に、
逆に吸収されたり封印されたりする事が多いという情けなさを晒す事になる。
さらに小説版では、戦力バランスを取る為に要所要所で半殺しにされる哀れな役になったり・・・
(その状態でも頭一つ抜けた強さなんだが)


●しぇぞ・うぃぐぃぃ【シェゾ・ウィグィィ】
魔導物語のメインキャラクターの一人。
初登場時は、当時にしては珍しい全てにおいて一流の冷酷な魔法剣士であり
彼の住処には彼の魔法力吸収の犠牲となった者の骨が転がっており
選択肢次第では、主人公の魔導力を吸収して殺してしまうかなりヤバイキャラだったが
コメディ路線に転向したぷよぷよシリーズが人気を博した事で、大幅な路線変更を食らい
魔法力吸収は修行するのが面倒くさいからという、あんまりと言えばあんまりな理由が明かされ
魔法は一流だが頭は三流、魔導オタクが高じて誤解を招く発言を連発するなどのキャラ付けがされ
その象徴がかの迷セリフ「お前が欲しい」であり、以降シェゾのキャラはこの一言に集約される事になる。
が、これによりストーカー属性を手に入れた彼は度々主人公の前に立ちふさがり、ライバルとしての地位を確立
「勘違いするなお前の(略)」を経て、主人公メンバーの仲間入りを果たす事となる。
主人公として人気を得た事で、悪から善寄りのキャラとなり、修行に関しても前向きに検討する
魔法吸収は魔導を極めるためなら善悪を問わないため、という求道的なキャラ付けをされるなど、旧設定に近づける傾向があったが
ぷよぷよで培われたギャグキャラクターとしての側面を押し出すスタッフとの間で摩擦が生じ
ゲームによって性格が変わり、二重人格染みたキャラとなってしまう。
作品によっては、「闇の魔導師となった事で本当に二重人格じみた存在になってしまっている」という全うなものから
「実は本物のシェゾはシリアスなキャラでギャグなシェゾは彼のコピー」というトンデモな解決法まであったりする。
これにより、シリアスな方のシェゾは完璧超人としての道をひた走り、
今やゼノギアスのフェイ辺りに匹敵する超設定のキャラとなっている
しかし、ギャグな方のシェゾも実は自分や世界が被造物である事を造物主以外で唯一気づいてるキャラとされた事もあったりと
どっちにしても結局彼が優遇される事は多い。

ちなみに、他キャラが特に理由もなく作品毎にレベルが初期レベルになるのに対して
彼だけは律儀に様々なパワーダウンイベントが用意されている。


●ふぁじーぱらめーた【ファジーパラメータ】
魔導物語シリーズの大きな特徴の一つであるシステム。
通常のRPGでは、数値化されて表されるHPやMPを、その名の通りファジー(曖昧)に表したもの。
具体的には、主人公・アルルの顔グラフィックや戦闘時の台詞やBGMの雰囲気で判断する。
数値が満タンならば「元気いっぱい」「どんどん行こう」などポジティブな台詞で、顔グラも笑顔だが、
減ってくると「疲れた」「もうダメ死にそう」などのネガティブな台詞になり、BGMや表情もかなり気だるげなものになる。
PC98版に至っては、血がどうのとか内臓がどうのとか、16歳の少女にしてはかなりエグい台詞もある始末。
SS版では何故かこのシステムは廃止されており、SS版が「魔導ぽくない」と言われる一因となってしまっている。


●まどうものがたり【魔導物語】
1998年に発売されたセガサターン用ソフト。通称SS魔導。
基本的に主役一人で戦う魔導シリーズだが、今作はパーティー制を採用。
最終的には、アルルルルー、ラグナスで固定されるものの
途中ではお馴染みのシェゾやミノタウロス、そしてウィッチやドラコケンタロスなどの人気キャラ
さらにはすけとうだらやもももまでもが一度はパーティーに入る豪華仕様。
主人公が魔導師であるためか、魔法を上手く使わないと雑魚にも苦戦するが、
コツさえつかめばサクサク進めるため、初心者でも慣れた人でも快適な良バランスと評価される。
一方で、ファジーパラメータなどの魔導独自の要素を廃したため、単に無難な作りなだけだという意見も多い。
シリアスなラグナスが見れるのは、ゲームではこの作品だけである。

ちなみに。魔導世界はサタンの手によって、俗に言うサザエさん時空状態になっているので
あまり意味のある情報ではないが、一応年表上ではアルル達の最後の戦いでもある。


●まどうものがたり-しりーず【魔導物語シリーズ】
今はもうないコンパイルが作っていたシリーズ物で、今でも一部で強い支持を受けている作品。
作品数は結構多いのだが、その多くがメガドライブやゲームギアといったハードで発売されており、
中にはパソコンのゲームもあったりするので、現在全てのシリーズを集めるのは困難。
この作品の特徴は、当時としては珍しくこちらも敵もよくしゃべり、体力や魔力の表示が数字ではなく、
元気いっぱいとかもうヘロヘロといった文章で表されることである(一部の作品除く)。
ちなみに、このゲームに出てきた魔法やキャラクターはぷよぷよシリーズで使われることになり、
一般の人たちにも知れ渡ることになる。そして現在でも、ぷよシリーズにいくらか影響を与えており、
最新作のフィーバーでは、ダイアキュートをかけたときに起こる魔法のエコーが、連鎖で再現されていたりする。

追記:シナリオライターによると、ぷよぷよシリーズは
魔導世界が滅びた後に、過去の仲間達を懐かしんだサタンが作った別世界であり
SS魔導物語のラストにもそれを示唆するセリフがある。
慣れたファンだと、部隊が魔導世界なのかぷよぷよ世界なのかは
シェゾのギャグ度で判別できるらしい。


●まどう-ものがたり-はなまる-だい-ようちえん-じ【魔導物語〜はなまる大幼稚園児〜】
幼稚園児の女の子アルルちゃんが魔導幼稚園を卒業するために頑張るほのぼのRPG。
ごきんじょ冒険隊」と並び、スーパーファミコンにおける幼女萌えRPGの巨頭。


●やみのけん【闇の剣】
魔導物語に登場する伝説の武器。
代々闇の魔導師に受け継がれてきたインテリジェンスソードで
現在はシェゾ・ウィグィィの無二の相棒として活躍している。
アルルにおけるカーバンクル、ルルーにおけるミノタウロス的存在のはずなのだが
なぜかゲーム中では全然話さない。
シェゾが精神体となったラグナスに取りつかれ、二重人格状態になり
なんか変な病気になったんじゃ・・・と心配してる時だろうが声の一つもかけてやらない。
もしかして実はシェゾとは仲が悪いんだろうか?
なお、小説版では、本来は闇を屠る剣カイマートという聖剣で、闇を取り込んで力に変える性質により
皮肉にも闇の魔導師が使った時に最大の力を発揮するようになった、とされており
ラグナスの光の剣と融合して神剣ラグナロクに進化した。


●らぐなす=びしゃし【ラグナス=ビシャシ】
魔導物語、及びぷよぷよシリーズに登場する「光の勇者さま」
異世界ガイアースの出身で、女神エルドラのお告げを受けて勇者として覚醒。
光の剣リアクターブレードを携え、世界を救うために次元を超えて魔の者達と戦っているのだ。
とだけ書くと、普通の勇者なのだが、彼が流れ着いてしまった魔導世界は普通の世界ではなかった。
なにせ、魔物が普通の人たちと普通に暮らしている世界、レベルアップのために問答無用で襲いかかれば
通り魔としてお縄につき、こちらは普通どこの世界でもそうだろうが、他人のタンスを勝手に漁ろうものなら、泥棒扱いで追い回される。
このように、勇者のパロディとしてデビューした彼だが、セガサターン版魔導物語では一転して、勇者のお手本のようなキャラになり
真面目で優しい熱血漢で、メインキャラの中では最強クラスの実力を持ち、主人公には淡い恋心まで抱かれたりなど
新参キャラながら、遺憾無くメアリー・スーぶりを発揮してくれる。
スタッフも元々そのつもりでキャラを作ったらしく、キャラ紹介には「あなたの分身です」と、自己投影型メアリー・スーだと示唆する文があるほか
エンディングで、この世界はサタンが作った箱庭(二次創作の世界)だという発言まである皮肉ぶり。
ちなみに、織田健司氏のお気に入りなのか、彼がシナリオを書いたタイトルは、大抵ラグナスが実質上の主役である。


●りざれくてぃあ【リザレクティア】
SS魔導物語の実質的な主人公、ラグナスの使う魔法。
シンプルなネーミング通り、仲間一人を復活させる何の変哲も無い蘇生魔法である。
が、問題はラグナスの境遇にある。
彼は自身の周囲に災いをもたらす呪いを受けたせいで、一度もパーティーを組んだ事が無く
アルル達が生まれて初めて出来た仲間だというのだ。
にも関わらず、彼は一人旅をしていた時点でこの魔法を習得している。
同じく習得している全体回復魔法のガイアヒーリングは、単純に回復量が大きいため一人でも使うのだが
こちらは相手が居ないとまず使う機会は無い。
いつか呪いが解けて仲間が出来る日を夢見て、この魔法を習得したのだろうか・・・。


●るるー【ルルー】
魔導物語のメインキャラの一人。
末期には主人公アルルのライバル兼パートナーであり
牛男のミノタウロスを従えた、魔法オンチの格闘女王という設定で固まっていたが
細かい設定は作品によってころころ変わっており

・魔物の女王だった(人間ではない?)
・魔導力は全く持ってない
・実は潜在的な魔導力は高い
・っていうか、恐るべき腕力は潜在的な魔導力に起因する

など、まぁこの程度の設定変更は魔導キャラならよくあることなのだが
なんと彼女、実は初期には普通に魔法を使っていた。
彼女の人間関係の多くは、魔導を使えないことのコンプレックスが影響しているため
万が一この設定が復活したら、魔導世界に与える影響は小さくないだろう。
その前に、魔導物語自体が復活するかどうかが怪しいものだが。


●わくわく-ぷよぷよ-だんじょん【わくわくぷよぷよダンジョン】
故コンパイルが1998年4月(ちなみに、コンパイルはその前の月に和議申請を行った)
に発売したローグライクRPG。

ぷよぷよシリーズが大ヒットを飛ばしてから、その大元にあたる魔導物語というシリーズ自体にも
徐々にぷよぷよ色が入り込んでくるが、これはむしろ魔導物語ではなく「ぷよぷよのRPG」であることを
前面に押し出した作品である。

主人公はアルル・ナジャ(ボクっ子魔法少女の代名詞)、シェゾ・ウィグィィ(変態に勘違いされてる暗黒魔導師)
ルルー(タカビー格闘お嬢)の三人でそれぞれ魔法系、遠近万能型、近接型に分類される。
また、彼女達を阻止する敵もドラコケンタウロス、うろこさかなびと(セリリ)、ハーピー、さそりまん、すけとうだらなど
といった「ぷよぷよでおなじみの(ただし、もちろんフィーバーキャラは出てこない)」敵がそれぞれのダンジョンで
ボスとして待ち受けている。

ゲームとしては、作りこみも浅いところはあるもののテンポ自体は悪くなく、ペナルティも厳しすぎず、軽すぎず
ユニットカスタマイズ性も(技はダンジョン内で書物を拾うことで入手したり、罠などの解除もスキルを自力で
あげることが出来る)まずまずの良作に仕上がっている。

また、それぞれ彼女達には十八番の必殺技と呼ぶべきものが存在し、アルルはばよえ〜ん、もしくはジュゲム、
シェゾはアレイアード、アレイアードスペシャル、ルルーの場合は女王乱舞、もしくは究極女王乱舞がそれらにあたる。

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